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「いやほんま、そうやって!西村くんも彪太郎やからお願いしたんやって!彪太郎はいつもみんなの話優しく聞いてあげるし、女の子にも優しいし、いざって時頼りになるん彪太郎やもん」

斗亜が彪太郎の肩を優しく叩き、よくわからん理由をそれっぽく並べ、彪太郎の頼まれたら断れない性格をつつくと「まぁ・・・そっか。・・・西村一人で行かせれへんしなぁ・・」なんて納得しだしたので、俺ら3人はニコニコしながら彪太郎を持ち上げた。




こんな言い方をすると彪太郎を上手く扱ってるように聞こえるけど、実際俺らの中だとみんなの真ん中で嫌な事言わずニコニコみんなを肯定してくれるのはいつでも彪太郎。

彪太郎が何が何でも行かないって言ったら、俺らは拓哉を全力で止めるとこだったけど、こんな罰ゲームでも拓哉の恋心の為に動いてくれる彪太郎の友達思いな性格を俺ら3人は目一杯肯定した。







遅れて拓哉が戻ってきて、彪太郎に絡まって放課後の話をしているのを横目で見ながら「なぁ風雅・・・・西村くんに言わへんの?」って斗亜が聞いてくるけど、俺からわざわざ言いたくないし、できる事なら知られたくないから「拓哉が自分で知ったら言う」って返すと「斗亜顔に出そうねんけど?・・・斗亜のせいでバレても怒らんといてな?」なんて心配そうに言うから「俺が言わんといてって無理言うてんのやから、そんなんでバレても怒るわけないやん。・・・多分」


その多分が怖いんやんか!って斗亜がグチグチ言うのを無視して「あんなモテる幼馴染いたら、要らん苦労すんねんなぁ」って琉巧が俺を可哀想な目で見ながら言ってくる。





別に俺は可哀想ではないけど、あいつのせいで散々面倒な思いはしてきたので、いちいち自分からあいつの話をしたいと思わない。




隠すわけじゃないけど、あいつと関わるとロクなことが無いので気付かれるまでは知らん振りしていたかった。




あいつって言うのは、俺んちの隣に住む同い年の幼馴染。
同じ日に生まれた俺の幼馴染。


そんな、少女漫画だったら運命とか言いそうな設定で生まれた俺らは、別に運命でも何でもなく、ただ単に隣の家同士たまたま同じ日に生まれたってだけの、それだけの設定。






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あお(プロフ) - ぴのさん» 好みの書き方みたいで嬉しいです!感情移入しにくいかと思いますが、全作品、固定氏名で書かせていただいてます。それで良ければ最後まで読んで頂けると嬉しいです。 (10月13日 20時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
ぴの - 文才がとても好みなのですが、名前変換はできないよう設定しているのでしょうか? (10月13日 14時) (レス) id: 8b367529bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あお | 作成日時:2023年10月11日 17時

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