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何か納得のいってない俺の顔を見て斗亜が話しを続ける。
「風雅は紗綾と付き合ってなくても、紗綾を大事にしたり守ったりしてたから、誰も当たって砕ける気にならんかってんて」
そう言われてしまえば、まぁそうなんだけど。
何かめちゃくちゃ損した気分になるけど、確かにあの頃に斗亜にそんな事言われても、あの頃は紗綾が好きだったから、結局は告白されても断ってたやろな・・・って思った。
それに・・・と斗亜の言葉が続く。
「やっぱり皆、どっからどう見ても風雅と紗綾は付き合ってるように見えてたんやって」
なんて言われたけど全然嬉しくない。
確かにいつも一緒に居たし、周りもそうしか見えなかったんだろうけど、変わらない俺らの関係をわかってて、まあまあ傷つきながら傍に居たあの頃の俺を思うと、仕方ないけどやっぱり嬉しくなかった。
いつの間にかパンケーキを食べ終えた紗綾が、この後どうする？と聞いてきて携帯を見ると夕方から夜に差し掛かる時間だった。
気付けば紗綾の右後ろに居た女は居なくなってて、とりあえず声を掛けられなくて良かった。
特に何の予定も無いし、帰ろって返事をしたけど紗綾からの返事が無い。
俺を真っ直ぐ見てくるけどどうしたいのかわからなくて、俺もなんとなく目を逸らせずに「どうしたん？・・・どっか行きたいとこあんの？」と言葉を重ねた。
すると唐突に「風雅って彼女居るん？」って、俺の質問に答えず全然関係の無い質問を返されて、まさかそんな事聞かれると思わなかったから「なんでそんな事聞くん？」と更に質問を重ねた。
知りたいからって言って変わらず真っ直ぐ見てくるから適当に誤魔化せなかった。
いないと言った俺はどんな顔してんだろ。
実際今は特定の彼女はいない。
さっきの女みたいな曖昧な関係の人はいたりいなかったりだけど・・・。
なんかこのまま見つめ合ってたら色々聞かれそうだから紗綾から視線を逸らして「お前こそさっきの彼氏はもういいん？」と返すと、残ってたアイスティーのストローろクルクル回しながら「もういいねん」と返ってきた。
そのままアイスティーを飲むわけでもなくストローをクルクルし続けるのを眺めてたら「なぁ・・・なんで私の恋愛って上手くいかへんのやろ・・」と独り言が聞こえてきた。
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あお(プロフ) - ぴのさん» 好みの書き方みたいで嬉しいです！感情移入しにくいかと思いますが、全作品、固定氏名で書かせていただいてます。それで良ければ最後まで読んで頂けると嬉しいです。 (10月13日 20時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
ぴの - 文才がとても好みなのですが、名前変換はできないよう設定しているのでしょうか？ (10月13日 14時) (レス) id: 8b367529bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年10月11日 17時
