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でもそれって俺関係無いし俺にそんな感情ぶつけられてもって思ったけど、あまりにも苦しそうなこいつにそんな事言えなくて、でもごめんも違う気がして何にも言えないでいたら、苦しそうな表情で項垂れ、ブツブツ呟きだした。
昨日紗綾にもう俺と仲良くするなと言ったら、いつものニコニコした笑顔が一瞬で消えていきなりキレた。
俺の事悪く言う奴は要らない、俺との関係をわかってくれないならあんたなんか要らない。二度と紗綾って呼ぶな。
そう言って、言い分１つも聞かずに去ってったって。
彼氏だったこいつの言う事を聞きながら俺は紗綾をちょっと怖いと思った。
あれだけ乙女な顔してこいつの事好きそうにしてたのに、俺の事ちょっと悪くいっただけで切れて別れるって、ちょっと普通じゃないって思ったから。
お前本当は紗綾と付き合ってるんやろ？二股して俺の事笑ってたんやろ？っていきなり胸倉掴まれて壁際に押しやられたけど、なんて言って良いかわからなくてただ首を横に振るしかなかった。
そのままなんか結構罵声を浴びた気もするけど、気になって様子を見に来た斗亜と琉巧が、何やってんねんって俺とそいつの間に割って入ってくれた。
本当に紗綾が好きだったんだろう。
もう何も言わず項垂れたまま俺らの前を通り過ぎてった。
誰もが知ってたカップルが別れたのは直ぐに知れ渡って、原因はやっぱり俺に見えるらしく、その日からよく知らん奴らにヒソヒソされた。
言いたい事はそりゃあるけど、よく知らん奴らに言い訳した所でたいして意味無いし、矛先が紗綾に向かうのは避けたかったから何も言わない事にした。
紗綾はそんな事気にもせず今日も俺の隣に居るんだけど、あいつから紗綾に振られた話を聞いてから、なんで紗綾はそんなに俺に執着し、あんなに乙女な顔を向けてたあいつをあっさり振ったのか考えてた。
一瞬、本当は俺の事が好きなのかなとちょっと考えたけど、紗綾は俺に、あの胸の音が聞こえそうなくらい赤い顔をしてる女の顔を向けた事は無い。
残念だけど間違いない。
一緒に居なくて寂しいとは言ってくれたけどそれは恋じゃない。
残念だけど間違いない。
じゃあ俺はなんなんだ？
やっぱり幼馴染という、俺と紗綾だけのカテゴリーなんだと思った。
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あお(プロフ) - ぴのさん» 好みの書き方みたいで嬉しいです！感情移入しにくいかと思いますが、全作品、固定氏名で書かせていただいてます。それで良ければ最後まで読んで頂けると嬉しいです。 (10月13日 20時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
ぴの - 文才がとても好みなのですが、名前変換はできないよう設定しているのでしょうか？ (10月13日 14時) (レス) id: 8b367529bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年10月11日 17時
