toa・anotherstory6 ページ22
toa
結婚って、思ってたより難しい。
「挨拶せんでええって・・・そんなわけにいかんやん・・」
捺香にプロポーズして少し落ち着いたある日、僕の実家に結婚の挨拶に行った帰り道での話。
元々僕の家族と捺香は面識もあったし、プロポーズ前から捺香と結婚するかもって話は両親にしてたから、特に何か言われる事も無く普通に祝福してもらった。
僕の両親はそんな堅い人じゃないから結納とか気にしないけど、捺香の両親がするなら合わせるからと僕の親が捺香に尋ねたら、捺香も特にしなくて良いと返していた。
なんとなく薄々感じてたけど、捺香とご両親はあまり仲良くなさそうで、付き合ってる時でも数える程しか家族の話をしてくれなかった。
同棲する時、親に言わなくて良いのかと聞いたら、もう社会人だからいちいち言わなくて良いって言われて、そんなもんかとその時は思ったけど、結婚となると流石に挨拶するもんじゃないかと思い僕の実家に挨拶に行く話の流れで当然捺香の実家に行く話もしたけど、いつもなんとなく濁されてきた。
「そもそも結婚する事・・・言ってる？」
車中でそう尋ねると返事が無くて、思わず助手席の捺香に目をやるけど、何故か不貞腐れてるような怒ってるような顔してて、そんな顔する意味がわからず僕も困りながら眉間に皺を寄せる。
「捺香さ・・・ご両親の事全然話してくれへんけど・・・流石にこのまま黙って結婚は俺できひんで？」
そう言うと、不貞腐れたままこっちをチラッと見て「・・・自分でちゃんと話すから・・ちょっと時間ちょうだい」ってそれだけ言って黙ってしまった。
運転しながら捺香の家族の話を思い出すけど、かなり昔に、お父さんがどっかの大企業の役員みたいな話を聞いた気がする。
なんか良いとこのお嬢さんなんだなって思った印象が残ってるから。
あと確か、お姉さんが居るって言ってた気もする。
気がするとか、気もするとか、本当に記憶に薄っすらとしか残ってないくらいの捺香の家族の話。
「・・・お姉さんとかにも言うてへんの？」
「お姉ちゃんには・・・・言うたけど」
これだけ今まで家族の話をしてくれなかったから、てっきり僕の話なんかした事無いんじゃないかって思ってたから、返ってきた返事がちょっと以外だった。
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あお(プロフ) - ムカイさん» 読みたいって言ってもらえて嬉しいです！エピソード的な話を書いているのでまた読んでもらえると嬉しいです！ (2月29日 11時) (
レス) id: 7bac3fb1cc (このIDを非表示/違反報告)
ムカイ - この先のお話が読みたいです！！！ (2月26日 12時) (レス) id: 5e364bf0e0 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - ルーターさん» 感想ありがとうございます！次のエピソードも読んでもらえたら嬉しいです！ (1月19日 23時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
ルーター - 続きを楽しみにしてます！頑張ってください！！ (1月9日 23時) (レス) id: 5e364bf0e0 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - monaさん» 続きが読みたいって思ってもらえて嬉しいです。もっといろんな作品を作っていくのでまた読んでもらえたら嬉しいです！ (12月6日 13時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年10月11日 16時
