kotaro・anotherstory5 ページ17
kotaro
なんとなく、そうなのかなって思う所はあった。
何気に聞こえる会話の内容から、高校の時のクラスメイトで仲が良かった人が好きだったんだろうなって。
大学に入学して自然と仲良くなった西村くんは、付属高校からのエスカレーターで、付属高校の子はほとんどがこの学校に進学しているから友達が多い。
西村くんと特に仲の良い麻美ちゃんと莉子ちゃんの3人と一緒に居る事が増えて、気付けば麻美ちゃんを意識するようになった。
高校のミスコンで優勝するくらい可愛い麻美ちゃんは、入学して数ヶ月で何人かに告白されるくらいモテていて、いつ麻美ちゃんに彼氏ができてしまうのかと内心ドキドキしていた。
焦るくらいならさっさと告白すればいいんだろうけど、せっかく仲良くなったのに、お互いの事まだよく知らない今の時点で告白して気まずくなりたくなかったから、ただ黙って見守るしかなかった。
「麻美はどんな人がタイプなん？」
３人目の告白を断った話を友達数人で聞いてた時、僕と同じ外部から入学した子が麻美ちゃんに問いかけた。
麻美ちゃんは苦笑いしながら「えぇー・・・タイプ？・・・・私の事だけ見てくれて大事にしてくれる人・・・かなぁ？」なんて答えてて、周りは「独占欲強い」とか「愛重め」とか言って笑ってて、麻美ちゃんも「せやねん、私重めやからちゃんと中身知らな付き合えへんタイプやねんー」って笑ってたけど、そんな麻美ちゃんを見る莉子ちゃんは笑ってなくて、不思議に感じた。
その後、みんなの他愛ない雑談が飛び交う中で莉子ちゃんが他の子に聞こえないような声で「・・・やっぱまだ忘れれへん？」みたいなことを麻美ちゃんに言ってて、麻美ちゃんはほんの少し眉を下げながら「んー・・・そんな事無いねんで？でも・・・まだちょっと怖いんかも。・・・ちゃんと次の恋もしたいけどな？」なんて聞こえて、なんとなく悲しい恋をしてたのかなって想像した。
暫くして、西村くんの親友が外部に進学していた事を知って、麻美ちゃんと仲の良い西村くんの親友だから、きっと麻美ちゃんとも仲が良かった人なんだろうって思うと、きっとその人なんだろうなって勝手に納得していた。
そんな事すっかり忘れていた俺は、バイト先で西村くんの友達の嶋��くんと知り合ってもその事を思い出せず、麻美ちゃんの涙を見て、やっと全部繋がった。
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あお(プロフ) - ムカイさん» 読みたいって言ってもらえて嬉しいです！エピソード的な話を書いているのでまた読んでもらえると嬉しいです！ (2月29日 11時) (
レス) id: 7bac3fb1cc (このIDを非表示/違反報告)
ムカイ - この先のお話が読みたいです！！！ (2月26日 12時) (レス) id: 5e364bf0e0 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - ルーターさん» 感想ありがとうございます！次のエピソードも読んでもらえたら嬉しいです！ (1月19日 23時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
ルーター - 続きを楽しみにしてます！頑張ってください！！ (1月9日 23時) (レス) id: 5e364bf0e0 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - monaさん» 続きが読みたいって思ってもらえて嬉しいです。もっといろんな作品を作っていくのでまた読んでもらえたら嬉しいです！ (12月6日 13時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年10月11日 16時
