asami・anotherstory４ ページ14
asami
笑顔の優しい人だなと思った。
スラっとしたスタイルでいつもニコニコして落ち着いてて、柔らかくて安心できるような。
大学で新しくできた友達の中に岡��くんは居た。
高校で私と莉子、斗亜と拓哉で一緒に居たみたいに、気付けば自然と岡��くんが横に居た。
斗亜と違うタイプの岡��くんだけど、前から仲良かったような、そんな存在感だった。
新しい生活に流されるように毎日が過ぎて行って、斗亜の事も時々ふと思い出すくらいになっていったけど、誰かを好きになる気分にはなれなかった。
斗亜の事がまだ好きとかじゃないけど、やっぱり私の中で斗亜は特別で、でももうあんな思いはしたくなくて。
大学生になって同学部の子やサークルの先輩とかに告白されたけど、やっぱり付き合う気になれなくて、3人目を断った所で莉子に「・・・やっぱり忘れられへんの？」って心配された。
告白してくれた３人は、話してても楽しかったし、優しかったし、好きか嫌いかで言えば勿論好きな人達だったけど、友達のその先を超えようって気にはならなかった。
人を好きになるのって、こんなに難しい事だったっけ？
良いなって思う人はいっぱいいるけど、その良いなって気持ちがその先を連想できない程度の気持ちだと気付く。
相手の事考えてワクワクしたりドキドキしたり、気付けば相手の事考えてるような、そんな恋愛のフワフワした感覚にすらなれない自分がいて、悲しかった。
ワクワクしたりする恋愛だけじゃないとわかっていても、斗亜の時に感じてた好きと同じタイプの感情の好きでないと、斗亜の事乗り越えられない気がしてた。
斗亜の事、今でも好きなわけじゃない。もう過去の事って思ってる。
だけど時々ふと思い出すのは、何気ない毎日で笑って隣に居た斗亜の笑顔。
忘れたいわけでも忘れたくないわけでもない。
斗亜が私に、幸せになってって言ってくれたように、私も斗亜が幸せになってくれてたら良いなって思ってる。
私もこんな毎日に寂しさと虚しさを感じてるけど、無理に誰かを好きになるのは違うし、ただただ何の感情も動かない毎日を送ってる。
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あお(プロフ) - ムカイさん» 読みたいって言ってもらえて嬉しいです！エピソード的な話を書いているのでまた読んでもらえると嬉しいです！ (2月29日 11時) (
レス) id: 7bac3fb1cc (このIDを非表示/違反報告)
ムカイ - この先のお話が読みたいです！！！ (2月26日 12時) (レス) id: 5e364bf0e0 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - ルーターさん» 感想ありがとうございます！次のエピソードも読んでもらえたら嬉しいです！ (1月19日 23時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
ルーター - 続きを楽しみにしてます！頑張ってください！！ (1月9日 23時) (レス) id: 5e364bf0e0 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - monaさん» 続きが読みたいって思ってもらえて嬉しいです。もっといろんな作品を作っていくのでまた読んでもらえたら嬉しいです！ (12月6日 13時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年10月11日 16時
