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まさかの返答に思わず斗亜の顔を見ると「なんやねん。・・俺かて花くらいあげた事あるわ」なんて返ってきて「・・・・いやいやいや。ありえへん。・・・斗亜が花屋に行って花買うって？無い無い」そう返しながら手を顔の前で左右に振ると「高３の時やったし、死ぬほど恥ずかしかったけど・・・・・喜んでくれたわ」
俺も忘れてた。
なんて言って笑うけど、高校３年の時の斗亜は捻くれまくってたのに、そんな普通の男の子でも恥ずかしそうなことをしていたのを聞いて、斗亜はずっと本気で彼女の事が好きだったんだなと思った。
「ちゃんとできるんやん？キザな事」
「いや・・・あの時喧嘩してて・・・謝るんに必死やったから」
そう言いながら気まずそうに首を掻いてるけど、さっきよりだいぶ落ち着いてるように見えて、少しは緊張が取れたみたいだった。
もう9月も終わりだけど昼間はまだ蒸し暑くてスーツのジャケットなんか着てられない。
今日も昼過ぎまで仕事してた斗亜はホテルに来た時ジャケットを手に持ってシャツの袖を捲ってたけど、なっちゃんとの待ち合わせにはちゃんとジャケットを羽織って出ていった。
ついこの間まで同じような時間軸で過ごしてきたのに、この２カ月で駆け足に大人になった斗亜が逞しく眩しく見えた。
廉くんは俺にも会社の手伝いを頼んできて、進路の一つとして参考にしてって言ってくれた。
俺もなんとなくこの業界に興味は有るし、喜んでアシスタントしてるけど、同じ事してるようでアシスタントと社会人の差は大きいなと感じた。
俺は俺の時間軸でゆっくり大人になるけど、人生の時間軸を無理矢理縮めてでも欲しかったものを手に入れた斗亜の事を男としても友達としても尊敬する。
純粋で真っ直ぐな斗亜の性格は何歳になってもそのままで、単純に目の前の事に一生懸命な斗亜が、悩んで苦しんで掴んだもの。
なっちゃんの嬉しそうな笑顔が俺でも浮かぶ。
ちなみに斗亜には内緒で、斗亜が花束を買いに行ってる間、廉くんと一緒にホテルの部屋にイタズラを仕掛けたんだけど、後で気付いた斗亜がブチ切れた話はまた今度。
next・・・
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あお(プロフ) - ムカイさん» 読みたいって言ってもらえて嬉しいです！エピソード的な話を書いているのでまた読んでもらえると嬉しいです！ (2月29日 11時) (
レス) id: 7bac3fb1cc (このIDを非表示/違反報告)
ムカイ - この先のお話が読みたいです！！！ (2月26日 12時) (レス) id: 5e364bf0e0 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - ルーターさん» 感想ありがとうございます！次のエピソードも読んでもらえたら嬉しいです！ (1月19日 23時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
ルーター - 続きを楽しみにしてます！頑張ってください！！ (1月9日 23時) (レス) id: 5e364bf0e0 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - monaさん» 続きが読みたいって思ってもらえて嬉しいです。もっといろんな作品を作っていくのでまた読んでもらえたら嬉しいです！ (12月6日 13時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年10月11日 16時
