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実際廉くんの戻りは早くても30分は掛かるけど、廉くんに15分で戻ってきてと連絡して、その間に来客の3人にアイスコーヒーを出そうと思ったけど、1つだけホットコーヒーを用意した。
エアコンが効いてて若干肌寒い応接室に若手の2人は半袖でも暑そうにしていたが、少し年配の方はジャケットを羽織ったままだった。
それに、この年配の方に見覚えがあって、僕のバイト先に時々来店してホットコーヒーを頼むお客さんで、好みのハッキリしてる方だったから記憶に残ってた。
コーヒーを置くとき、年配の方に顔をジッと見られてた気がしたけど、特に何も言われず、3人で雑談しながらコーヒーに手を伸ばしていた。
僕のお願い通りに15分くらいで廉くんが帰って来て、明日に予定していたプレゼンを急遽する事になったみたいだけど、さっき丁度完成した資料だったから、何事もなくプレゼンできたみたいで良かった。
他の資料を準備していると廉くんに呼ばれ、何だろう？と思いながら応接室へ入る。
廉くんに、どうしたの？と目線で言うと、廉くんも、わからないといった表情だった。
先方の年配の方が、コーヒーご馳走様と言ってきたので、ペコっとお辞儀をすると、なぜホットコーヒーを用意したのかと聞かれ、わざわざ聞かれるなんて思わなかったから、部屋が寒いのとジャケットを羽織ったままだったからと感じた事を伝えると、ありがとうと言われた。
「あと・・・いつもホットコーヒーを飲まれてるので、ホットがお好きなのかなと・・」と付け足すと、パッと笑顔になって「やっぱりそうだ。・・・どこかで見た事あると思ったら・・あの店のスタッフだね？」と気さくな返事が帰ってきた。
「斗亜助かったわ。ほんまにありがとう」
ビルの下までお見送りして戻ってきた廉くんがそう言いながら抱きついてきた。
「？うん？何かわからんけど上手くいったん？」
「お前のおかげでうちに決めてくれはったわ」
みんな同じものを右に倣えのようにしないで、人ひとりづつに合わせれる洞察力や、短時間だけのやり取りのお客さんを覚えてた記憶力。
アシスタントでそれだけ出来るなら、お任せしも安心だと評価してくれたらしい。
数千万の契約を、コーヒー1つで取れた。
3日前までの僕には想像もしなかった世界。
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あお(プロフ) - 栞乃さん» ハマって頂いたなんて嬉しい限りです！ありがとうございます！凄い大きい出来事のない、普通のカップルのお話ですが、なるべくありふれてる日常をイメージして書いてます。ので、気持ちの描写を褒めて頂いてめちゃくちゃ嬉しいです！最後まで読んで頂けると嬉しいです、 (10月6日 13時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - ちいさん» ずっと読んで頂いてる方からこんな嬉しい感想を頂いてめちゃくちゃ嬉しいです。吉川さんはもっと斗亜の成長を促すのに登場させたかったのですが、上手く使いきれなくて消化不良です。。。もっと精進します！最後まで読んでいただけると嬉しいです！ (10月6日 13時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
栞乃(プロフ) - いつもドキドキしながら読ませていただいております。捺香と斗亜のお互いを想う気持ちの描写一つ一つがとても丁寧で読む度引き込まれています。初めて占ツクでこんなにハマりました。ありがとうございます！これからも楽しみにしております！ (10月5日 16時) (レス) @page38 id: 2d069a57ab (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 人の感情の深い部分が感じられるこの作品、不思議な気持ちになりながらも引き込まれてずっと読ませてもらってます。個人的に吉川さんのキャラクター性というか、言葉が響いて好きです。これからも更新楽しみにしております！ (10月5日 14時) (レス) id: dd60ea8e42 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 甘露寺さん» 大好きって言ってもらえて嬉しいです！感情移入しにくいかと思いますが、全作品、固定氏名で書かせていただいてます。それで良ければ最後まで読んで頂けると嬉しいです。 (10月2日 12時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年9月25日 11時
