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アラームで目が覚めて右手に違和感を感じたのは斗亜の左手が絡まってたから。
斗亜を待ちきれず眠ってしまった私の隣にいつもの斗亜が居て、心がじわっと満たされる感じがする。
斗亜に触れたくて、繋いでない方の手で、そっと斗亜の頬に触れながら親指で斗亜の唇をなぞる。
ゆっくり顔を近づけて触れるキスをすると、急に頭を引き寄せられ、触れるだけのつもりがしっかりと唇が重なる。
「・・・あかんて。・・そんなんされたら仕事行かせれへん」
重なる唇の隙間からそんな事を言いながら、身体を反転して私の上に覆い被さる。
包み込むように抱きしめてきて、リップ音のする短いキスを繰り返す。
10分ごとにセットしたアラームが再び鳴って、やっと唇が離れると、斗亜が私の鎖骨辺りに顔を埋めてきつく抱きしめ直す。
痛いくらいに抱きしめるから、斗亜？って名前を呼ぶと、ちょっとだけ待ってと返事がした。
数秒してフッと抱きしめる力が弱くなって斗亜が起き上がる。
「今めっちゃ耐えた・・・」そう言って笑う斗亜に私は困ったような笑顔を返しながら「今日も・・・帰ってくる？」って尋ねると、少し申し訳なさそうな顔をした。
「ごめん・・・もう少しだけ待ってて？・・・ちょっと、いろいろあって・・・」
今日うちに帰って来たのはたまたまで、斗亜は斗亜でまだ今後の事を考えてる最中のようだった。
その返事を聞いて明らかにシュンとしてしまった私の頭を慌てて撫でてくる。
「あー・・・そんな泣きそうな顔せんとって？・・・俺が居な寂しいん？」
「うん。・・・ビックリするくらい寂しかった」
「・・・・えらい素直やん。そんなん言われたら帰って来たいけど・・・もう少しだけ、我慢して？」
私が言い出した事をこれだけ真剣に考えてくれてるんだから、斗亜の意志でここに帰ってくるのを待つしかないのはわかってる。
「ん・・・でも、来週の斗亜の誕生日は一緒にいたい」
「来週・・・・・・・わかった。空けとく」
少し考える素振りを見せたけど、笑って来週の約束をしてくれる斗亜を見つめながら、人ってこんな数日で顔付きが変わるものなのかと正直驚いた。
私の知ってる斗亜じゃなくて、何か甘さが抜けたような大人の顔付きになってて、何故か上手く目を合わせられなかった。
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あお(プロフ) - 栞乃さん» ハマって頂いたなんて嬉しい限りです！ありがとうございます！凄い大きい出来事のない、普通のカップルのお話ですが、なるべくありふれてる日常をイメージして書いてます。ので、気持ちの描写を褒めて頂いてめちゃくちゃ嬉しいです！最後まで読んで頂けると嬉しいです、 (10月6日 13時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - ちいさん» ずっと読んで頂いてる方からこんな嬉しい感想を頂いてめちゃくちゃ嬉しいです。吉川さんはもっと斗亜の成長を促すのに登場させたかったのですが、上手く使いきれなくて消化不良です。。。もっと精進します！最後まで読んでいただけると嬉しいです！ (10月6日 13時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
栞乃(プロフ) - いつもドキドキしながら読ませていただいております。捺香と斗亜のお互いを想う気持ちの描写一つ一つがとても丁寧で読む度引き込まれています。初めて占ツクでこんなにハマりました。ありがとうございます！これからも楽しみにしております！ (10月5日 16時) (レス) @page38 id: 2d069a57ab (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 人の感情の深い部分が感じられるこの作品、不思議な気持ちになりながらも引き込まれてずっと読ませてもらってます。個人的に吉川さんのキャラクター性というか、言葉が響いて好きです。これからも更新楽しみにしております！ (10月5日 14時) (レス) id: dd60ea8e42 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 甘露寺さん» 大好きって言ってもらえて嬉しいです！感情移入しにくいかと思いますが、全作品、固定氏名で書かせていただいてます。それで良ければ最後まで読んで頂けると嬉しいです。 (10月2日 12時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年9月25日 11時
