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風雅くんに家まで送ってもらってゆっくりしてたら携帯が鳴った。
ディスプレイの名前に胸が少しキュッて締まる感じがする。
「あ、捺香？今家？」
いつもと何も変わらない口調で電話越しに斗亜の声がする。
「うん、家居るよ？」
そう答えてふと時計を見ると、もうすぐ日付が変わりそうな時間。
「まだ飲んでて家帰る電車無いし、今日そっち帰るわ。・・・多分遅いし寝てて？」
急に帰って来たら私がビックリすると思って連絡をくれたようだった。
拓哉と廉くんとまだどこかのお店にいる様で、電話の奥で雑音がBGMのように流れてる。
「うん、わかった。・・・あんま飲みすぎんときや？」
電話を切って凄いドキドキしているのがわかる。
何日も斗亜の顔を見てなくて寂しかったし、声すら久しぶりに聞いた。
そして泣きたくなった。
斗亜に会いたい。
もう結婚とか未来とか、そんなのどうだって良いから、今、斗亜に会いたい。
ソファーに座ったまま、さっき切ったばかりの携帯を握りしめて涙が零れた。
ふわっと身体が浮いた気がして、ゆっくり意識が頭の奥の方から覚めていく感覚がする。
気付いたら寝てたみたいだと、頭の奥で思い出す。
斗亜の匂いが鼻を掠めて抱き抱えられてる事に気付く。
慌てて目を開けると至近距離で斗亜と目が合う。
「あ・・・起きた」
久しぶりって言って緩く笑う斗亜に抱き抱えられたままギュって抱きつくと、少しバランスを崩しかけて「ちょ・・・危ないやん」って少し焦って私を抱き直す斗亜に、会いたかったって言うと、俺もって返ってきた。
ベッドまで運んでくれてゆっくり降ろされるけど、斗亜の首元に抱きついたまま離れない私の頭を抱えるように引き寄せて口付ける。
お酒と外の匂いが混ざる斗亜の匂いに胸がいっぱいになりながら斗亜の舌に応える。
久しぶり過ぎてお互い貪るように深く口付けて、会わなかった時間を埋めるように求めた。
私の唇ごと食べてしまうような深さに頭の後ろの方がジンジンしてきて、もっと斗亜を感じたくて快感が刺激される。
絡め続ける舌から伝うお互いの唾液が口の端から零れていって、息苦しくなっても離れたくなくて、酸欠になりそうになりながらも舌を絡めてお互いを感じていると、斗亜がキスしたままネクタイを緩めてて、初めて斗亜がスーツを着てる事に気付いた。
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あお(プロフ) - 栞乃さん» ハマって頂いたなんて嬉しい限りです！ありがとうございます！凄い大きい出来事のない、普通のカップルのお話ですが、なるべくありふれてる日常をイメージして書いてます。ので、気持ちの描写を褒めて頂いてめちゃくちゃ嬉しいです！最後まで読んで頂けると嬉しいです、 (10月6日 13時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - ちいさん» ずっと読んで頂いてる方からこんな嬉しい感想を頂いてめちゃくちゃ嬉しいです。吉川さんはもっと斗亜の成長を促すのに登場させたかったのですが、上手く使いきれなくて消化不良です。。。もっと精進します！最後まで読んでいただけると嬉しいです！ (10月6日 13時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
栞乃(プロフ) - いつもドキドキしながら読ませていただいております。捺香と斗亜のお互いを想う気持ちの描写一つ一つがとても丁寧で読む度引き込まれています。初めて占ツクでこんなにハマりました。ありがとうございます！これからも楽しみにしております！ (10月5日 16時) (レス) @page38 id: 2d069a57ab (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 人の感情の深い部分が感じられるこの作品、不思議な気持ちになりながらも引き込まれてずっと読ませてもらってます。個人的に吉川さんのキャラクター性というか、言葉が響いて好きです。これからも更新楽しみにしております！ (10月5日 14時) (レス) id: dd60ea8e42 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 甘露寺さん» 大好きって言ってもらえて嬉しいです！感情移入しにくいかと思いますが、全作品、固定氏名で書かせていただいてます。それで良ければ最後まで読んで頂けると嬉しいです。 (10月2日 12時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年9月25日 11時
