曖昧で不確かな未来と現在を生きる僕 (ページ7)

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7.

本当は入ったころから感じていた、嫉妬や妬みの空気感。
少人数でのTV出演に呼ばれた時もそうだったし、先輩をバックにして歌う時もそうだった。
でも僕は、嫌われたくなくて、申し訳なさそうにすることもあった。
そんな僕の立ち位置に気使って先輩たちはより可愛がってくれる。

社長の関西のオキニ

それは僕の知らないところでの大人の周知の事実で、僕が選んだ世界はとても残酷で甘くない世界だった。

大人の派閥も、東京と関西の摩擦も、お兄さん達の優劣も、嫉妬や妬みも。
いろんなものが渦巻いてよどめく世界。
何が正解で正しい事かわからなくなる世界に僕はいた。

客観的に冷静に判断しようとしても、根が素直な僕にはなかなか難しく、最近では表舞台でちゃんと笑えているのかさえも自分ではわからなくなっていた。
素直になれない、自分の感情が鈍くなっていく感じがしていたけど、連日の舞台で忙しいからだと、舞台帰りの電車の窓に映る情けない顔の自分を見つめながら自分に言い聞かせていた。