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「A、そんなんじゃすぐ飽きられるわよ」
姉にそう言われたのは昨日の昼。
Aはまだ姉の料理屋で時々働いている。
実弥は柱だし、別に生活には苦労していないのだが。
これはAが好きでやっていることであってお金のためでは無い。
『あ、飽き!?』
唐突にそんな事を言われ、すっかり驚いてしまう。
姉「そうよ。そりゃあ、あんたは旦那の一歩後ろをついて行くタイプのいい嫁だけど。なんて言うのかしら、そう、受け身すぎるのよ。」
『受け身、ですか。』
姉「どうせ、恥ずかしくて自分から行けずに実弥さんからキスやらハグやらされるの待ってばっかりなんでしょ。」
横目でAを見る姉。
バッチリ図星のAはうっ、と後ずさる。
姉「最初はそういう初心な感じも可愛いのかもしれないけど、ずっとそれだと飽きてくるわよ」
もう一度いわれた「飽きられる」という言葉が頭の中で反響する。
実弥に飽きられ、終いには捨てられたりしたら…
妄想がどんどん嫌な方向に膨らんでいく。もしそうなったら自分は死んでしまうかもしれない。
『い、嫌です!』
ぐっと身を乗り出す。
『でもどうしたらいいのか…』
受け身じゃダメってことは、攻めたらいいのだろうか。でもどうやって?
姉「そんなの簡単よ!行ってらっしゃいのちゅーで実弥さんもイチコロよ!」
キリッと言い切る姉。
『い、行ってらっしゃいのちゅー!?』
これはまた難易度の高い。
しかしやらなければ飽きられる(嘘)と言われ、渋々頷き家に帰るのだった。
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ぴろぴろ - 夢主の誕生日と私の誕生日同じで草 (2021年4月1日 13時) (レス) id: 65d47dc8e6 (このIDを非表示/違反報告)
ロロ天Runa - 玄弥と絡みたかったけど!良い!あれデスね、神作を作る程度の能力ですね、うん、はい (2021年3月9日 15時) (レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
エリカ - 面白かったです!また更新されるのを楽しみにしています!頑張ってください! (2020年4月15日 15時) (レス) id: 240037f69d (このIDを非表示/違反報告)
エリカ - あ、やっぱり!零君愈史郎君に似てると思った!面白い!! (2020年4月15日 14時) (レス) id: 240037f69d (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - 宇宙さん» ありがとうございます!!とても嬉しいです! (2020年2月1日 17時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yurirol0305 | 作成日時:2019年10月24日 22時