世 界 で 1 番 甘 い 君 2【不死川実弥】

糖分50% ページ1

.




ふぁぁ、と目を覚ます。




あれ、寝ちゃった。




色々ありすぎて疲れてしまった。




寝返りを打つと、実弥さんが見える。




私は実弥さんに抱きしめられて寝ていた。




実弥さんはまだ寝ている。




私、この人にプロポーズされたんだ。




ずっと好きだった人に。








.









あら、もうこんな時間。




夕飯の準備をしないと。





肉じゃがでも作ろうか。




私が初めて実弥さんに振舞った料理。





もう随分昔の事に、笑ってしまう。




あの時の私、実弥さんにすぐドキドキしてた。




今もだけど。




横でねている実弥さんに




『好きですよ』




なんて言ってみる。




すると実弥さんの大きな目がパチっと開く




『え、』




実「そりゃどうも」




ニヤッと笑う実弥さん。




顔にかァァ、と熱が集まる。




『お、起きてたんですか…！』




恥ずかしくなって、実弥さんをポコポコ叩く。




実「おーおー、それで殴ってるつもりかァ？」




そう言ってクスクス笑う実弥さん。




それすらもかっこよく感じられる。




悔しい事に好きになった人は何をしてもかっこよく見えるらしい。




こんなにも意地悪く笑っていても！





『むぅ…』





実「よしよし、可愛い可愛い。」




わたしの頭を撫でる。





『…な！』





実弥さんが私のうでを引くから、実弥の上に倒れ込んでしまう。





実「はぁ、もうちょっと寝ようぜ…」





『っもう…』







そんな事を言いながらも、自分も彼の腕の中でまた眠りにつくのだった。

糖分51%→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す