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門番の方々の様子が急変した。



他の皆を食べ始めた。



バキッと骨の折れる音や、ボトッと肉の落ちる音。



充満する血の匂いに頭痛と吐き気がして。



頬に涙が伝って。



『どうして、皆、なんで…嫌、嫌ぁ!!!』



転がる死体が、さっきまで笑いあっていた人だなんて信じられなくて。



顔を覆ってお母様の部屋まで走った。



この頃は病状が悪化して、寝たきりだったお母様。



『お母様!!何が起こっているんですか!、、なんで、屋敷の皆が!!』



何が何かも分からず泣き叫ぶ私に、お母様も叫んだ。



「…泣いてはダメよ、A。涙くらい、堪えなさい。早く逃げて!逃げなさい!」



お母様がこんなに叫ぶ所なんて初めて見た。



「A!!!」



お父様の声が聞こえたかと思うと、私はお父様にかつぎ上げられた。



そのまま走るお父様。



……最後に見たお母様は、鬼に食べられているとこだった。



ドタドタと、後ろからまた門番の方が迫ってくる。



ああ、追いつかれる。そう思ったと同時に、私は門から屋敷の外へ投げ出された。



『お父様!?』



「A!逃げろ!ずっと走って逃げろ!分かったな!」



お父様はそう言って、門を閉じた。



バキバキッと言う音が聞こえる。



嫌よお父様、私に何が残っていると言うの?



必死に門を叩くが、もう化け物の声しか聞こえなかった。



私はフラフラと歩き始める。



自分が何を思っているのかも分からないのに、涙だけは留めなく溢れてくる。



ねぇお父様、これからどうしたらいいの?



私1人で屋敷の外に出たことも無いのよ?



どうしてわたしを逃がしたの?



私も、私も大好きな皆と死にたかった。



なんで…



私はそこで意識を手放した。






.







目が覚めると、そこには綺麗な女の人がいて。



この人に救ってもらったんだと気づいた。



何としてもお礼がしたいと言えば、妹になって欲しいと言われた。



嬉しかった。涙が出るほど。



あの後すぐ、零に会いに行こうとしたけど、新聞で私も死んだことになっているのを知って、会いに行くのを辞めた。



私がいっても、零の邪魔になるだけだと思ったから。



零なら1人で何とかできる。



家族を全て失った私にとって、姉の存在は、とても救われた。



でも、姉さんとの幸せな日々を送る度に、昔の家族の事を思い出すの。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥   
作品ジャンル:アニメ
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ロロ天Runa - ヤバッ、、、!最高ですね、はい、更新がんばってくださいね!!応援してます!! (2021年3月8日 20時) (レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - なしなつさん» 私も実弥さん最推しです!! (2019年10月31日 20時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
なしなつ - ハァァァァ尊い…!!不死川好きだわぁ… (2019年10月31日 20時) (レス) id: 737edd5ad9 (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - 月さん» ありがとうございます!好きだと言っていただけて、嬉しいです! (2019年10月24日 0時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
- この作品が好きです。頑張ってください! (2019年10月23日 22時) (レス) id: 72108a1f6d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yurirol0305 | 作成日時:2019年9月29日 23時

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