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今日も、2人でAの作った飯を食っていた。
別にいつもと変わらない。
1つ、変わったことと言えば恋人同士になった事。
そして俺は考えていた。
何故Aは俺のことを苗字で呼ぶのか。
『別に変わったことしてないのに恋人同士って言うだけで変な感じですね……って、聞いてますか?不死川さん。』
ぼーっとしていた俺の顔を覗き込んでくるA。
実「なぁ、お前なんで俺の事“不死川”って呼ぶんだ。」
『へっ?』
いきなり口を開いたかと思えば会話と全く違う内容の言葉を喋る俺に、キョトンっとした顔になる。
『不死川さんじゃないんですか?』
実「いやまぁ、不死川だけど…」
“実弥”って呼んで欲しい。
“不死川”なんて、そんなもの玄弥だって不死川じゃないか。
このことは、結構前から思ってたりする。
実「俺は“A”って呼んでんのにお前は“不死川さん”っておかしいだろォ。」
そこまで言うと、俺の思っている事を理解したのか
『え、あ!いや、最初に呼んだのが“不死川さん”だったから、ずっとそれで呼んで来ただけで、別にそんな深い意味は無いんですよ?』
と言う。
実「なら実弥って呼べやァ」
『え、い、今ですか?』
当たり前だ。と促すと、俯いてしまう。
『なんか、こう、恥ずかしいです…』
実「なんでだよ」
別に“不死川”も“実弥”もさほど変わらないだろう。
それなのに照れるAが可愛くて、少しいじめたくなる。
実「どうしたァ?早く呼べよ。“A”」
A、という部分を少し強調して言う。
『〜〜っ!うぅ、』
顔が赤くなるAを見て、いろんな表情見せてくれる様になったな。なんて思う。
実「ほら、早く」
『……………実弥“様”』
言ってから、あ、と口を塞ぐA。
実「“様”は要らねェ」
そんなの何処ぞの天元様と同じじゃないか。
実「っていうか、もう呼び捨てでいいんじゃねぇかァ?」
そう提案すると、今度はすぐに返事をする。
『それはダメです!出来ません!………“実弥さん”で。』
最後の方はもう殆ど聞き取れないような小さな声だったけど、まぁ後々慣れていけば良いだろう。
また少し、進展した。
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ロロ天Runa - ヤバッ、、、!最高ですね、はい、更新がんばってくださいね!!応援してます!! (2021年3月8日 20時) (レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - なしなつさん» 私も実弥さん最推しです!! (2019年10月31日 20時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
なしなつ - ハァァァァ尊い…!!不死川好きだわぁ… (2019年10月31日 20時) (レス) id: 737edd5ad9 (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - 月さん» ありがとうございます!好きだと言っていただけて、嬉しいです! (2019年10月24日 0時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
月 - この作品が好きです。頑張ってください! (2019年10月23日 22時) (レス) id: 72108a1f6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yurirol0305 | 作成日時:2019年9月29日 23時