検索窓
今日:1 hit、昨日:9 hit、合計:709,550 hit

糖分2% ページ2

.



まぁ、美人だとは思うがそれだけだ。



たまたま美人な奴が、たまたま俺と同じ物好きで、たまたま俺の向かいに座っている。



ただ、それだけ。



普通の男なら幸運な事なんだろうが、正直今の俺はおはぎが食べれればそれでいいのだ。



なのに、



『店主さんから貴方の事をお聞きして、お会いして見たかったんです』



話しかけてきやがった。



面倒臭いので無視をしようか。





しかし、ここの店主はこの女の事をえらく気に入っている様なのだ。





店主に嫌われるとこちらも困る。






仕方ないので俺は最低限の会話をする事にした。





実「そうかよォ」




『はい!…おはぎ、お好きなんですか?』




実「まぁ」




聞かれたことに短く答えていただけだ。




しかしそれでも嬉しかったらしい。




『私も今度食べてみようかな…』



女から自然な笑みがこぼれた。




確かに上品だが、型にはまった上品さではなくて。




なんかこう、ふわっとした上品さ。




実「お前のそれはあんみつかァ?」




『そうです。私も好物なんです。』



そこで会話が途切れる。




店主もいつの間にか奥の厨房に入っていて、




店にいるのは2人だけになっていた。




しかし不思議と気不味くは感じなかった。




俺達は無言で食べ進める。




皿が空になった辺りで、また女が口を開いた。




『あの…お名前、教えて貰えませんか?』




実「なんでだァ」




何故たまたま店で会っただけの奴に名前を教えなければならないのか。



『だって、貴方もここの常連さんならまた会えるかもしれないじゃないですか。…あ、申し訳ありません!嫌なら全然…』




まぁ確かにな。同じ常連でここまで会わなかった方が凄い。




実「てめェから名乗れやァ」




あいにく俺はまだここのおはぎを食いたい。




店主に嫌われるわけにはいかねぇんだ。




すると女はハッとした顔になって、




『そうですね!失礼致しました…







……………月雪(つきゆき) Aと申します。』




少し間を開けて、そう答えた。




実「月雪、か。珍しいのか珍しくねぇのか、よく分かんねぇ苗字だなァ。」







月雪。あまり聞きたくない名前だった。

糖分3%→←糖分1%



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (334 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
869人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ロロ天Runa - ヤバッ、、、!最高ですね、はい、更新がんばってくださいね!!応援してます!! (2021年3月8日 20時) (レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - なしなつさん» 私も実弥さん最推しです!! (2019年10月31日 20時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
なしなつ - ハァァァァ尊い…!!不死川好きだわぁ… (2019年10月31日 20時) (レス) id: 737edd5ad9 (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - 月さん» ありがとうございます!好きだと言っていただけて、嬉しいです! (2019年10月24日 0時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
- この作品が好きです。頑張ってください! (2019年10月23日 22時) (レス) id: 72108a1f6d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:yurirol0305 | 作成日時:2019年9月29日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。