糖分43% ページ43
.
俺は今、これまでにないくらい顔を顰めておはぎを食べている。
店主「最近Aちゃんぜんっぜん来うへんねんけど」
ギロりと俺を睨む店主。
実「知らねぇ…」
実は自分もめちゃくちゃ心配だ、なんてことは言わない。
そうなのだ。最近Aが家に来ない。
家には居ると言ってあるのに。こんな事は今まで1度もなかった。
その日は心配になって、商店街まで行ってみたが、そこにAは居なかった。
猫の死骸をみつけ、少し嫌な気分になった。
それからAは家に来ない。
風邪でも引いたのか?
店主「はぁ!?あんた彼氏やのに彼女の居場所しらんでどないなっとんねん!」
実「あァ!?んなもんAの居場所なんて毎回把握してるわけねぇだろ!?」
ぎゃあぎゃあと言い合っていると、「あの!」と凛とした声が通った。
店主「あ、はい、すんません。何たべはります?」
俺は今までの苛立ちも含め、その女をギロりと睨む。
が、女は俺を見た瞬間、また声をはりあげた。
「も、もしかして、貴方が不死川さん!?」
実「…は?」
なんでこいつが俺の名前を知っている。今初対面だぞ。
未だに睨み続ける俺に変わって店主が返事をする。
店主「そうやけど、実弥になんか用?」
女はズカズカと俺の前まで来て、ドサッと向かいの席に座る。
なんだこいつ。Aとは全然ちげぇな。
「Aを、そろそろ家へ返してください!」
そう、怒鳴った。
俺は理解が追いつかずまた、は?と返す。
「そりゃあ、恋人ですから?1日や2日ぐらい良いとは思いますよ!だけど、姉の私に何も言わずにこんなに長くはさすがに心配です!」
こいつ、Aが言ってた姉貴か。血は繋がってねぇとか。
そして話から察するに、Aは姉貴の元にも帰ってないんだろう。
実「Aは1週間くらい前から俺の元には来てねェ。お前んとこにもいねぇのか。」
嫌な汗が流れる。どういう事だ。
姉「じゃあAはどこにいるんですか!急に姿を消して…もし誰かに襲われでもしたら!Aは、!」
ついに泣き出してしまうAの姉貴。
目にはクマが出来ている。ずっと探していたんだろう。
店主「お、落ち着いて、な?ゆっくり話してみ。」
店主が宥め、少しして話し始めた。
868人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ロロ天Runa - ヤバッ、、、!最高ですね、はい、更新がんばってくださいね!!応援してます!! (2021年3月8日 20時) (レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - なしなつさん» 私も実弥さん最推しです!! (2019年10月31日 20時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
なしなつ - ハァァァァ尊い…!!不死川好きだわぁ… (2019年10月31日 20時) (レス) id: 737edd5ad9 (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - 月さん» ありがとうございます!好きだと言っていただけて、嬉しいです! (2019年10月24日 0時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
月 - この作品が好きです。頑張ってください! (2019年10月23日 22時) (レス) id: 72108a1f6d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:yurirol0305 | 作成日時:2019年9月29日 23時