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また後で、と言った割にはもう話したくて話したくて仕方がない、と言った感じのA。
2人とも席に着き、
実「で?なにがあったんだよ?」
そう聞いてやると、待ってましたと言わんばかりに口を開く。
今日のAは、なんかこう、キラキラしてる。
そんなAを微笑ましく見守っていたのだが、
『お友達が出来たんです!』
その言葉を聞いて、俺の微笑ましい気持ちが崩れた。
…お友達?
こいつの事だ。変な野郎が近づいてきてもおかしくない。
眉間にシワが寄っていくのが分かる。
『桜餅が好きな女の子で、とっても可愛らしいんですよ!』
女か。ならまだ安心だ。
安堵の息をつき、茶を飲む。
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『甘露寺蜜璃ちゃん、という方何ですけど…』
俺はゴフッとむせた。
…は?今なんて言った。
甘露寺蜜璃?
か ん ろ じ み つ り ?
『実弥さん!?大丈夫ですか!?』
実「…大丈夫だァ、それってどんな奴だった?」
まだ、同姓同名ってだけかも…
『えぇっと…桜色から緑色に変化している変わった髪色で、3つの三つ編みをお下げにしてて…』
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…甘露寺じゃねぇか。
まぁいい。俺は知らない振りをすればいいだけの事。
『実弥さんにも会ったことがあるようでしたよ?』
俺はまたむせた。
『実弥さん!?本当に大丈夫ですか!?』
実「…続けろォ」
まさか、変な事言ってねぇだろうなァ。
鬼殺隊の事とか、俺が鬼殺隊とか…
頼むぞ甘露寺。
『は、はい。えっと、“いつもの甘味処で会ったことがある”って仰ってたんですけど…覚えてますか?』
実「忘れた。」
良くやった甘露寺。ありがとう甘露寺。
甘露寺に今度あった時は色々と話し合う事になりそうだ。
『そうですか…実弥さんと共通のお友達が出来たと思ったのですが…』
そう言って髪を弄びながら、俺の様子をチラリと伺うA。
実「うっ」
何かが心臓に刺さった気がした。
全部言うことを聞いてあげたくなってしまう。
が、俺とAと甘露寺の3人でお友達、なんて、面倒臭い事になるのは目に見えている。
実「めんどくせぇ。会わねぇよ。」
俺は心を鬼にしてそう言うのだった。
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ロロ天Runa - ヤバッ、、、!最高ですね、はい、更新がんばってくださいね!!応援してます!! (2021年3月8日 20時) (レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - なしなつさん» 私も実弥さん最推しです!! (2019年10月31日 20時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
なしなつ - ハァァァァ尊い…!!不死川好きだわぁ… (2019年10月31日 20時) (レス) id: 737edd5ad9 (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - 月さん» ありがとうございます!好きだと言っていただけて、嬉しいです! (2019年10月24日 0時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
月 - この作品が好きです。頑張ってください! (2019年10月23日 22時) (レス) id: 72108a1f6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yurirol0305 | 作成日時:2019年9月29日 23時