頼れよ ページ6
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違う。違うんだ。
爆「なんでだよ。いっつもそうやって強がって。弱い所を見せてくんねぇ。いっつも1人で抱え込んで…俺を頼れよ。頼ってくれよ！俺そんなに頼りねぇかよ！？」
『…！！』
目を見開くA。言いすぎたか？いいや、言ってやんねぇとダメだ。
『だってさ！私はなんにも出来ないんだもん！
勝己と出久を仲良くさせることも出来なかった！
ヒーローを目指すに連れて、どんどん自分の無力さが明白になって！
私はお父さんみたいにになりたいのに！
全然そこに近付けない！
体育祭でも勝己に負けた！今日だって倒れた！
勝己にばっかり頼れないよ…！』
そう一気に言うA。最後の方は声が震えていた。
いつもとは違う…いや、これが本当の姿なのかもしれないけど、凄く小さな、弱いAを見た気がした。
少しでも傷が入ったらその瞬間、壊れてしまいそうな。
俺は気づいたら抱きしめていた。
自分自身の行動に驚きながらも俺は止まらなかった。
爆「いいんだよ！俺がいるから！俺が守るから！だからお前は、俺の前では、俺の前だけでは、
ヒーローになんかならなくていいんだよ！」
「俺以外の前ではちゃんとヒーローならなきゃぶっ殺すけどな。」そう言って涙を拭ってやる。
似合ってねぇんだよ。涙。似合ってねぇのに綺麗だからうぜえけど。
Aは一瞬驚いて、
『…うん、うん！ありがとう。やっぱり勝己カッコイイね！』
あぁ、昔もこんな会話をした気がする。
覚えてんのかな。あん時の約束。
爆「まァでも道は覚えられるようになれ。」
『はい…おっしゃる通りです…』
そう言って笑い合う。そうだ。俺はこの笑顔が好きなんだ。
爆「もうおせぇから寝ろ。ちったぁスッキリしたろ。」
『うん。おやすみ勝己！』
そう言って部屋に戻るA。
俺は1人になってようやく自分のしでかした事の重大さに気づく。
爆「どさくさに紛れて抱きしめてんじゃねぇか、俺…」
今度は熱ん時みてーな言い訳は出来ねぇぞ…
ぼんやりと、あの時の約束を思い出していた。
«俺はオールマイトみたいな、Aを守れるヒーローになる»
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白猫さん(プロフ) - 助けて……、面白すぎる！！ (2021年8月31日 20時) (
レス) id: d1d66ac9b7 (このIDを非表示/違反報告)
yamada葉月(プロフ) - yurirol0305さん» そうなんですか…！でも、描写がとても上手です！ドキドキしちゃいます (2019年9月28日 0時) (レス) id: 99ae866ac4 (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - yamada葉月さん» ありがとうございます！そうですね…私実は恋愛経験が全くなくて、片思いすらしたことなくて…上手くかけてるか不安なんですが…更新がんばります！ (2019年9月28日 0時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
yamada葉月(プロフ) - かっちゃん尊い…！付かず離れずの関係って切ないけどいいですよね！応援してます！ (2019年9月28日 0時) (レス) id: 99ae866ac4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yurirol0305 | 作成日時：2019年9月16日 23時
