また。 ページ12
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『待って!!!!』
私はワープゲート目掛けて走る。
今なら手が届くから。
しかし伸ばしたては虚しく、手が届く寸前でワープゲートが閉じた。
かすった私の手から血が出るのがみえる。
そのまま私は勢い余って地面に転がった。
しばらくみんなは何も喋らなかった。喋れなかった。
声が出なかった。
目の前で、攫われた。助けられなかった。
堪えていた涙が決壊したように溢れてくる。
『…っ、…』
轟くんが私の横にしゃがんだ。肩に手を置いてくれる。でも、その轟くんのても少し震えていて。
轟「大丈夫か。体熱いぞ。」
『くっそがァ！！くそ、くそ…！』
あぁ、また口が悪くなる。必死になると口が悪くなるのはきっと勝己のせいだ。
『まただ。また何も出来なかった！人を守りたくて！お父さんみたいなヒーローになりたくて！なのに、目の前にいる幼馴染1人助けられなかった！』
『あの時とおんなじ！なんも変わってない！変わってないじゃん！なにやってんの！？ねぇ、ねぇ…！！』
涙でと言葉と気持ちが混ざって、もうぐちゃぐちゃだ。
轟「お前のせいじゃ『私のせい！！』」
『勝己戻ってこなかったら、どうしよう…！』
そのあとはよく覚えてないけど、体温が上がりすぎた私はそのまま倒れたらしい。
怪我も酷かったから、しばらく入院した。
退院してから、ももちゃんの病室に行った。
今日百ちゃんの意識が戻った。
『…ごめんね。』
百「Aさんのせいではありませんわ。」
出久の意識が戻ったと聞いて出久の病室に向かった。
そのにはクラスの皆がいた。
久しぶりにあったけど、言葉を交わす気力はなかった。
真っ直ぐ出久の元に歩いていって、そのまま抱きしめた。
『出久…！生きてて良かった…！』
出久は助けられなかったと泣いた。私も泣いていた。
出久まで失ったら、私はどうしたらいいんだろう。
そして切島くんと目を合わせる。
計画を聞かされた時から答えは決まっていた。
切島くんは出久を説得しようとする。皆は必死になって止めたけど。
そして病室を出る。そこに集まったメンバーは、切島くん、轟くん、出久、そして百ちゃんと飯田くん。
話し合った結果、私たちは勝己を助ける決心をする。
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白猫さん(プロフ) - 助けて……、面白すぎる！！ (2021年8月31日 20時) (
レス) id: d1d66ac9b7 (このIDを非表示/違反報告)
yamada葉月(プロフ) - yurirol0305さん» そうなんですか…！でも、描写がとても上手です！ドキドキしちゃいます (2019年9月28日 0時) (レス) id: 99ae866ac4 (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - yamada葉月さん» ありがとうございます！そうですね…私実は恋愛経験が全くなくて、片思いすらしたことなくて…上手くかけてるか不安なんですが…更新がんばります！ (2019年9月28日 0時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
yamada葉月(プロフ) - かっちゃん尊い…！付かず離れずの関係って切ないけどいいですよね！応援してます！ (2019年9月28日 0時) (レス) id: 99ae866ac4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yurirol0305 | 作成日時：2019年9月16日 23時
