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不死川実弥side
正直あいつには面食らった。
縄をちぎったことも
俺の刀を手で止めたことも
血だらけになりながら俺の刀を折ったことも
普通刀なんて手で折れるはずが無い
それも柱でもない女が
俺だけでなくみな驚いていた
「不死川様、お館様がお呼びです」
なぜ俺があいつの後に呼ばれる?
「実弥、よく来てくれたね。君にはお願いしたいことがある。」
「なんなりとお申し付けください」
「実弥にはAを継子として育てて欲しい。あの子は強いが未熟だ。まだ刀を握って間も無いからね。実弥にAを託したい。引き受けてくれるかい?」
「御意」
「ここからは僕の憶測だから聞き流してくれて構わない。」
そんなことを言われたって聞くに決まっている
俺は静かに話されるのを待った。
「Aは普通の子とどこか違うと思う。何か収まりきらないものを持っている。その何かが彼女を強くし同時に脆さ危うさを生み出している。まだその事にAは気づいてない様だが必ずその時は来る。その時に支えてあげて欲しい」
「はい」
そして俺が柱達の所へ戻ると
『あぁぁぁぁぁ不死川実弥さんんんんん!
刀折っちゃってすみませんでしたぁぁぁ!』
凄い勢いで頭を下げられる
「ちょっとこっち来いィ」
腕を掴んで物陰へ連れてきた
「手ぇ出せぇ」
羽織りを引きちぎり切れた手のひらに巻き付けた
『あ…あの…不死川実弥さん!?は、羽織りが』
「あの時は切っちまってすまなかったなァ。
後で胡蝶の所で手当してもらえェ」
『いえ!こんくらい大…』
「師範からの命令に従えねぇのかァ?」
『し…師範って……!』
すごいキラキラした眼差しで見られる
『わかりました!師範!!』
こうして俺はあいつを継子にした
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作者名:yuririn | 作成日時:2019年12月14日 19時