ク ズ 達 の 本 音 【あんスタ】

九日目【苦労性】 ページ9

「あ、A」




「あ、真緒。久しぶり〜」





赤髪をなびかせて偶然出会ったのは、少女にも見える見た目をした、迷惑をかけない無害な方の幼馴染みだった。





「・・・・あ〜、凛月から聞いたんだけど・・・・・またアイツお前から血、貰ったんだろ？」




「え、彼奴、真緒にいつも報告してんの？」




・・・・・なんてこった。




いつも報告されてたら死ねる。この幼馴染みには、他の幼馴染みにすぐに血を与えるような尻軽な女だと思われたくない。






「いや、たまたまだと思うんだけど・・・・。







なんか昨日凛月イラついてて面倒くさかったんだよな。Aなんかしたのか？」




「・・・・・すべての原因を私に押し付けないでもらいたいんだけど」





「ごめんごめん」と謝る真緒は絶対手慣れてきてるんだろう。マンネリ化っぽくなってきている。







凛月は簡単な性格をしていないから扱いが未だに難しく、私と真緒も未だに試行錯誤している。





まあ、雫の扱いなんかよりは楽だし面倒くさくないから大丈夫なんだけどね・・・・・。

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