オールマイトと居候する話 (ページ3)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:13,457 hit

第３話ページ3

(う、うそだろ！？
え！？女の子！？なんてこった！！)
オールマイトは口をあんぐりと空け、呆然としていた。
何とグラントリノの孫は男ではなく少女だった。
(え？これ世間にバレたら私……)
これからオールマイトが面倒を見るという事だったが、いくら平和の象徴とはいえ一回りも下の少女と暮らしてるなんて知られたらえらい事になる。
(うわわわわわわ！！！
まずい、これはひっじょーっにヤバイ！！！
グラントリノ……何て頼み事してくれたんだ……！！)

Aは頭を抱えてうんうん唸ってるオールマイトを心配して声をかけた。
「と、俊典さん？大丈夫ですか？」
Aに声を掛けられオールマイトはハッと意識を現実に戻した。
(……この状況誰かに見られたらマズイ……！！！)
「だ、大丈夫さ！！それよりも移動で疲れただろう！？
ささ早く入って話は家の中でしよう！！！」
オールマイトに諭されAは確かに頷いた。
「それもそうですね
もう電車乗り継いできたのでもうくたくたですよ……」
Aは苦笑しながらオールマイトに礼をして、家に入った。

オールマイトの家に入りソファに座りながら、Aとオールマイトは話し合った。
「そうですか……おじいちゃん私が家を出てから連絡してたんですか……」
回想
「ん？あぁ！家の事なら大丈夫だ！！何も心配いらん！！」
回想終了～
「そう言ってたからてっきりもう許可を得ているのかと……」
Aは申し訳なさそうに眉をしかめ溜め息をついた。
「んーまぁ、突拍子もなしに頼まれてビックリしたけど、受けちゃったんだから何も問題ないさ！！
HAHAHA！！」
オールマイトは建前上そう言ったが内心はヒヤシヤしていた。
(大丈夫かな～私がオールマイトって事は知らないから問題ないけど……
もし、知り合いなんかにバレたら……
私のヒーロー人生終了だよ！！！
でもグラントリノのお孫さんだから追い出すわけにはいかないし……)
オールマイトはAをチラッと見た。
Aはまだ負い目を感じているのか、目を伏せ気味だ。
(15……15歳かぁ……10年前と比べて全然違うじゃないか！
こんな美少女に成長するなんて……
てゆうかさっきから君なんて雰囲気出してるんだい！！
しおらしい雰囲気がなんて言うか……
15歳じゃないだろ……
って私は何を……
私ちゃんとこの子と生活出来るかな……)
オールマイトは溜め息をついた。