第4話留三郎が小さくなりましたその二 ページ6
「駄目だ……既読がつかない……」
Aは伊作にメッセージを送ったのだが、
既読がつかなかった。
(まぁ、今スマホ見れないだけかもしれないし……せめて、何日効くとか元に戻れるとか知りたいけど、今は無理か……)
Aはスマホの時刻を見るとそろそろ学校に行かねばならない時間だった。
「とりあえず、留三郎の分だけでも欠席の連絡しておかないと……」
流石にちっちゃくなった留三郎を連れて学校に行くのはアウトだ。
Aは一旦部屋から出て学校に電話をかけ、自分だと思われないように声を若干変えた。
「もしもし、3年C組の食満留三郎の母ですが……はい……今朝から熱がありまして……はい、
よろしくお願いいたします」
通話を切ったAはとりあえず安堵した。
(バレなくて良かった……!)
本来詐称するのは駄目だが、緊急事態だやむを追えない。
「あと、留三郎を起こして……
学校に行ってる間どうしよう………
時間的に間に合わないから、途中から行くと
しても、何か……時間稼ぎなやつ………」
と部屋を見渡していると、Aはあるものを発見した。
それは小学生の頃に流行った携帯ゲーム機
だった。
留三郎はメンテナンスを欠かさず行い、古いゲームだが今でも遊べるらしい(留三郎談)。
(そうだ、これをやってもらおう
後は服だけど……流石に昔のは置いてないよね……)
出来ればクローゼットの中を調べたいが、探したら本人に怒られそうなので止めた。
(にしても、全然起きないな…………)
さっきから物音をたてているのに全く起きる様子がない。
このまま放っておいたら一日中寝てるのではないかとAは思ったが、学校に行ってる間に目覚めてしまったら困るので起こすことにした。
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竹林寺(プロフ) - メクルクルさん» いえいえ!こんなに面白い作品にコメントしないほうがおかしいですよ!!更新楽しみにしてます! (2019年9月15日 9時) (レス) id: e33c68ca3b (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 面白いです! (2019年8月21日 18時) (レス) id: 783e5088c8 (このIDを非表示/違反報告)
メクルクル(プロフ) - 竹林寺さん» 竹林寺さんコメントありがとうございます!!!めったにコメント来ることがないのでとてもうれしいです( ;∀;) (2019年8月10日 0時) (レス) id: 77734c536d (このIDを非表示/違反報告)
竹林寺 - 最高です(鼻血) (2019年8月10日 0時) (レス) id: e33c68ca3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メクルクル | 作成日時:2019年4月19日 3時