第3話留三郎が小さくなりました ページ5
4月某日、Aは留三郎の家の前にいた。
「遅いな……、いつもなら出てくる時間なんだけど……寝てんのかな」
Aは留三郎と近所な為、いつも留三郎が
家から出てくるのを待っているのだが、いつまで経っても出てくる気配がない。
(もうすぐ伊作と待ち合わせする時間だってんのに、まぁ、だいたい不運で遅れてくるけど……)
すると、玄関のドアが開きやっと出てきたと思ったAだったが、留三郎ではなく留三郎の母だった。
「あら、Aちゃんいつもごめんねえ」
「おはようございます、おばさん」
「いきなり悪いけど、今日私朝早く仕事行か
なきゃいけないのよ〜〜〜悪いけど、
上がって留三郎起こしてくれる?いつもは私が起こすんだけど、今日は時間がなくて…
あっもうこんな時間!じゃあよろしくね」
と急いで出かけた留三郎の母を見送ったAはお邪魔しますと言って家の中に入った。
Aは留三郎の部屋に着くとノックした。
「留三郎ー?起きてるー?返事がないなら入るよ」
起きてる気配がないのでしょうがなくドアを開けるとAは異変に気付いた
。
「いない………………??」
ベッドを見ても留三郎が寝てる様子がなく代わりに布団がこんもりとしている。
「もう、出掛けた……とか??」
Aは布団の近くに行って部屋を見渡したが、制服はあるし鞄も置いてあるので出掛けたという事ではなさそうだ。
「…………………????いや、ひょっとして…………」
Aは布団を剥がすと、そこに居たのは低学年くらいの男の子だった。(すやすや眠っている)
どう見ても留三郎の小さい頃にそっくりである。
Aは急いでスマホを取り出してLINEを開き、大きな溜め息をついた。
「はあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
伊作のやろう…………またやりやがったな……」
LINEには友人宛で伊作のメッセージが表示されており、そこには
「ちょっと、海外行ってきまーーす!!」と書かれていた。
(100%伊作の仕業だ………………)
Aの同級生の善法寺伊作は薬の自作が趣味なのだが、ときおり変な性能の薬を作り出す上にたくさんの人を実験台にするマッドサイエンティストである。
ちなみに、伊作のせいで大変な事態になる事がしばしばあるのだが、責任を逃れる為に海外に飛ぶ。(ほとぼりが冷めた頃にひょっこり帰ってくる)
「この小さい留三郎どうしよう………」
第一発見者のAは途方に暮れるのだった。
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竹林寺(プロフ) - メクルクルさん» いえいえ!こんなに面白い作品にコメントしないほうがおかしいですよ!!更新楽しみにしてます! (2019年9月15日 9時) (レス) id: e33c68ca3b (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 面白いです! (2019年8月21日 18時) (レス) id: 783e5088c8 (このIDを非表示/違反報告)
メクルクル(プロフ) - 竹林寺さん» 竹林寺さんコメントありがとうございます!!!めったにコメント来ることがないのでとてもうれしいです( ;∀;) (2019年8月10日 0時) (レス) id: 77734c536d (このIDを非表示/違反報告)
竹林寺 - 最高です(鼻血) (2019年8月10日 0時) (レス) id: e33c68ca3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メクルクル | 作成日時:2019年4月19日 3時