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第22話プレゼントその一 ページ24

四月中旬に入った頃留三郎はため息をついていた。

「どうしたの、留三郎」

Aが何で落ち込んでいるのか聞いた。

「いやあさあ、もうすぐ誕生日だからよ」

そういえば、そうだった。

あと数日で留三郎の誕生日だ。

(プレゼント何にするかまだ考えてなかった…)

留三郎はスマホでスニーカーの写真を見せてきた。

「こないだ店でいいスニーカ見つけたんだが…
小遣いもないしお袋に頼んでも駄目だって言われてなあ…」


バイトするにしても金が手に入るまでに売れきれちまうよなあ、と諦めているらしい。


その日の放課後Aは留三郎が言っていたスニーカーを探しに来ていた。

「あった…けど、けっこう値段するな…」

高校生にはちょっと手をだしにくい値段をしている。

じーっと見ていたからかその店の店主が声をかけてきた。

「お嬢ちゃん、プレゼントかい?」

「あ、はい、けどちょっと高いなって思いまして…」

店主はうーんと悩んだうちスニーカーを取り置きしようかと提案した。

「い、いいんですか!?」

「これからバイトなりして買うつもりだったんだろ?

期間以内に買いにくれるのであれば全然いいよ」

Aが何故そんな事をしてくれるのかと聞くと店主はこう答えた。

「このスニーカー、男子用じゃないか

ってことは好きな男の子へのプレゼントって事だろ?」

つい真っ赤になったAを見て店主はいやあ青春っていいねえと呟く。

Aは店を後にして繁華街をうろついた。

(やっぱ、数日間だけアルバイトっていったらアレしかないか…

とは言え悠長してられないし、背に腹はかえられない…!!)

Aは覚悟を決め、店の中に入っていった。

第23話プレゼントその二→←第21話先輩の家にお呼ばれその三



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竹林寺(プロフ) - メクルクルさん» いえいえ!こんなに面白い作品にコメントしないほうがおかしいですよ!!更新楽しみにしてます! (2019年9月15日 9時) (レス) id: e33c68ca3b (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 面白いです! (2019年8月21日 18時) (レス) id: 783e5088c8 (このIDを非表示/違反報告)
メクルクル(プロフ) - 竹林寺さん» 竹林寺さんコメントありがとうございます!!!めったにコメント来ることがないのでとてもうれしいです( ;∀;) (2019年8月10日 0時) (レス) id: 77734c536d (このIDを非表示/違反報告)
竹林寺 - 最高です(鼻血) (2019年8月10日 0時) (レス) id: e33c68ca3b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:メクルクル | 作成日時:2019年4月19日 3時

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