消えた彼女ともう一度。【ユーリ!!! on ICE】

第４７滑走 ページ49

そしてやってきた温泉onICE当日



会場であるアイスキャッスル長谷津には、たくさんのお客さんが来場している







「これ皆ユーリと勇利ファン、それとヴィクトルファンの子たちだよね、、」





本当に私こんな中で滑るの……



(めちゃくちゃプレッシャーなんですけど!!!!)




現在記者からインタビューを受けている２人を遠くで見ている私は、心の中でそう叫ぶ





(ってか勇利呑気だなぁ…)




勇利が記者から意気ごみみたいな事を聞かれている勇利は、呑気に自分の家の温泉を宣伝


もう一人のユーリは「ユーリは二人もいらない」と、少しムスッとしている



…ん?あれは緊張してる…のか???







そんなことを思っていると「控室行くぞ」とユーリに手を引かれる






「ビックリした」


「ぼーっとしすぎだろ、つーかお前なんで記者から逃げてたんだ?」



「ぇ!?ぁ、あぁそれはまぁ色々だよ!ちょっとマスコミとか苦手で…」







ごめんユーリ、嘘ついて


確かにマスコミは苦手だけど、それ以前にカメラに映ってしまうとライオコーチにばれる


そのリスクがあって、こうして逃げ回ってるわけだ







「ふーん…あ、そうだ。お前そろそろ着替えてこいよ」



「あ、そうだね。時間も時間だし着替えてくるよ」



「…おう」







女子の控え室に入る前、なんだか少しソワソワしていたユーリ


なんだ??







「…っと、これかな」





テーブルの上に可愛げな紙袋があり、中を開くとそこにはなんとも私には似合わなそうな衣装が。




(……なんで)









その時の私は、この衣装が後に起こす現象を知らなかった

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