消えた彼女ともう一度。【ユーリ!!! on ICE】

第３６滑走 ユーリside ページ38

「ん……ｯ



＿＿＿＿＿んん!?」





なんじゃこりゃ!!!!




翌日、目が覚めた俺が朝一に目撃したものは、服がはだけたルーナの姿


ズボンは腰の少し下まで下がり、上は右肩がもろ丸見えの状態





「どんな寝方したらこんなんなんだよ!!!」



何て起き上がろうとした時



ふと気づいた




俺の手の居場所






「……おいおい嘘だろ」






なんと俺はコイツを抱きしめて寝ていたようだ


通りでこんなに近いわけだが





(まさかおれが脱がせたのか!?)




いやいや、確か昨日は写真撮って…お互い連絡先交換して明日も朝から練習あるからって、早く寝たんだよな?




(じゃぁまさか無意識で!?)




なにやってんだよおい!!!!






「ん…っ、あれ……あぁ、ユーリおはよ」



「…はよ」



(呑気なやつだなぁ!今の自分の格好に気づけよｳﾞｧｱｱｱｶ!!!)





「あれ…また私洋服脱いじゃってた……」



「あ…?」




今コイツなんつった?また??






「ごめんねユーリ、私寝てる間にどうも服脱ぐ癖あるみたいで…」



「あぁ!?てめぇそれもっと早く伝えろよあぁ?!」



「ご、ごめ…」






思わずルーナの胸倉を掴んでそう言ってしまった



仮にも女に






「ったく、俺外いるから速く着替えていくぞ」




「!! ありがとう待っててくれて、うん。急ぐね」




ガラにもなく誰かを待つなんて言った俺


言ったからには廊下で立って待ってる




あ、俺も着替えなきゃか





「なぁルーナ、俺着替えもってそこで着替えるからー…うわぁああすまん!!!」





ノックもせず、いつもの癖で扉を開けてしまった俺はもろ着替え中のルーナの体を見て、勢いよく扉を閉める






「いや、ほんと、見る気とかそんな全然なかったんだけど」





やべぇ


いやまじ俺どうした



別に裸見たわけでもねぇのに、腹とかそんなのミラの練習着とかで見慣れてんだろ!!!?






「ユーリ大丈夫だよ、これ洋服

私着替え終わったし、今度はユーリ中で着替えておいでよ??私待ってるから」




「あ、あぁ」






何でこいつ平然としてんだよ!?


少しは羞恥心とかねぇのかよ!!!




あーくそっ







「ユーリ、今日は一段とアガペーって感じがしてないけど、どうしたんだい?」



「あぁ!?」






朝のハプニングを練習にひきづってしまった俺は、昨日よりもアガペーらしくない演技をしてしまった




んなこと自分が一番わかってんだくそ!!






(ルーナのやつめ…)


*

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