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妖怪 ページ5
驚いた。初対面の子に「私が見えるの？」
なんて言われたのは初めてだ。
え…この子は人間じゃないの？まさか…
幽霊？ま、まさかね…。
｢ねぇ。見えるのか聞いてるんだけど｣
｢はっはい！しっかりと見えておりまふ！｣
…噛んでしまった。最悪だ。恥ずかしい…！
その子は急に笑いだした。きっと私がさっき
噛んだから笑っているのだろう。
｢ちょっ…笑わないでくださいよ！！｣
｢あ、ごめんね…！それより…さっきは本当に
ごめんなさい…｣
なんの事だか全く理解できない。この子は
私に謝るようなことをしただろうか？
いや、この子は私の目の前が凍ったときに
現れただけだ。ん？凍ったとき…？
｢あのね…さっきココ凍らしたの…私なの｣
…え？それってどういうこと…？
この子が…1人でココを凍らしたの…？
｢あなたは一体…何者なんですか？｣
思い切って聞いてみた。恐らく人間では
ないだろう。だって物を凍らす力を
持っているのだから。
｢…妖怪｣
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作者名：雪鈴乃 | 作成日時：2017年5月14日 10時
