『If………』mmab 3 (ページ8)

今日:6 hit、昨日:5 hit、合計:70,292 hit

花粉症ページ8

目黒side

「んっ～、…はぁ、もうやだ」

さっきからうんうんうなってるのは花粉症にお悩み中の亮平
俺は花粉症じゃないけど亮平を見てる感じすごく辛そう

「っ、ぁあ…もうむりっっ、」

「あ、だめ亮平目擦らないって約束でしょ？」

この前かきすぎて亮平の目が真っ赤に充血しちゃったから、擦らないって約束させたのに

「いっぱいがまんしたけどもう限界なのっ、！」

ほんとに辛そうで泣きそうな亮平をほっとけるわけもないから処方されてる目薬を取り出す

指しすぎも目に良くないっていうからこの目薬は基本俺管理

「いっぱい我慢できてえらかったね、
目薬指そうか」

そういえばちょっと嫌な顔をされる
指す時にジーンとしみるのが苦手らしい

「れん、がやって」

「うんわかったこっちおいで」

ソファに座る俺の膝に頭をあずけるようにしてくるから頭をなでてあげる

ふふっ、て笑って見上げてくるのがかわいい

「じゃあ、目薬しようね」

「はぁい、れんくんいたくしないでね」

「極力そーっといれるけどジーンってしちゃうのは許して？笑」

「いたくしたられんくんきらいになるかも」

俺のことを〝れんくん〟って呼ぶ時は
小バカにしてる時か甘えたい時
今日は後者かな

緊張してるのか目をパチパチさせてて指しにくいからちょっとだけ瞼を抑える

「いれまーす

はい、おっけいできたよ」

目をギューって瞑ってきっと今ジーンに耐えてるんだろう

お腹辺りにすりよって腰に抱きついてくるから
抱き上げて膝に乗っける

「ジーンてした」

「しちゃった？ごめんね」

「やゆるさない」

「そっかあ、じゃあ俺さきに行くね？」

今日はこの後らじらーに2人で参加する予定で
もちろん局までいっしょにいくつもりだった

でも亮平が許してくれないなら俺ひとりで行くしかないよね

亮平を膝からおろして部屋に向かおうとすれば
後ろからギュッてされる

「おれのことおいてくの？れんくん」

「許してくれないみたいだから」

「おいてくのはもっとゆるせない」

今の亮平は甘えたなのも含めて即ふりかえって抱きしめ返してしまうくらいには可愛かった

「うそうそおいてかないよ一緒に行こ？」

ぱあって笑顔になった亮平は
「ありがとれんくん！」って言って部屋に駆けてった