みんなのモノ (ページ32)

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至福ページ32

吸血鬼パロ

優斗side

レッスン終わりふらふらのガリさんがこっちに向かってくる

ああ、そろそろかなんて思いながら両手を広げて待ち構えてやればぽすっと胸に収まりにくる火照った身体

蒼「…ゆと、」

「ん？」

蒼「ちょぅだい、」

ほらやっぱり

「シャワーしてからね」

なんで、やだ、今欲しいのって顔して睨んでくる

だってガリさん吸血すると全部の力がその〝吸血〟って行為に持ってかれちゃって、力入んなくなっちゃうんだもん

脱力しちゃうんだってまあそれだけきもちいってことらしい

「シャワーだけがんばろ？俺もはいるから、ね？」

渋々頷いたガリさんを引きずるようにして、ちゃちゃっと服を脱がせ、シャワールームに押し込む

入れ替わりで出てきた作ちゃんに、俺とガリさんの着替えを浴室出たところに置いといてもらうようお願いした

同じとこ入ろうか迷ったけどやっぱやめた

ガリさんがはいった隣りの浴室で汗を流して軽く洗ってすぐ出た

作ちゃんが持ってきてくれた着替えに袖を通しているとガリさんも出てきて、なんかもうボーッとしちゃってるから身体と頭拭いてやった

着替えは自分でするって言うから、先に楽屋戻って待ってる

はしみずの2人は仲良くご帰宅されて

作ちゃんはこの後同じ建物内でレギュラーモデルを務めてる雑誌の撮影があるらしく、荷物置いたままそっちに向かった

携帯いじって待ってたらドアが開く音がして、
もう歩くのも限界みたいな顔してるガリさん

「お疲れシャワーがんばったねこっちおいで」

なんの抵抗もなく抱きついてくる身体を受け止めて2人でソファに腰掛ける

膝に乗りたいだろうから身体持ち上げて抱っこの体勢に

早く飲みたいだろうに疲労からか口を開けるのも億劫みたいで

「あーして」

頬に手を添え、緩く開いた口に親指を差し込む

蒼「んう、ぁ、」

「肩、いいよ」

ぺろって舐められたと思えば、歯が食い込む感覚

ちょっと痛くてなかなか慣れない

ちゅうちゅうって美味しそうに吸ってるの見ると自然と頬が緩む

おしゃぶりしてる時の感覚に近い、っていつかにガリさんが言ってたな

顔見たくて肩から離して目を合わせる

蒼「…ゆと、もうちょい、ちょーだい…」

申し訳なさそうにお願いしてくるのがかわいい

「いいよいいよガリさんのかわいい顔見たかっただけ」

恥ずかしそうに肩に顔を埋める姿が愛おしい