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色恋 ページ24

猪狩side




「そーやん始まるよー」




もうすぐ物販が始まる




同じグループの優斗に腕を引かれ定位置でスタンバイする




別に俺らはメン地下やってるけど、知名度があるかと言われればそうでもなくて、仕事だってわかってるけど感覚的にはバイトに近い感じで活動してる





いつも俺に会いに来てくれる女の子たちは20人いかないくらい

優斗の方はもうちょい居るみたいだけど


みんなかわいくしてきてくれてて顔も名前も一致してるから今くらいの人数が俺には丁度いい





チェキ券みんな沢山買ってくれるんだけど学生の子とかも全然いるし、申し訳ない気持ちになる



無理しないでね、って頭を撫でてやると真っ赤になっていつも逃げてっちゃうの






「そーやん、今日作ちゃんは?」





「あー、見かけてない 来ないんじゃね?」





「めずらしっ 後で連絡しときなよ」





「余計なお世話ですー」








作ちゃん こと 作間龍斗





俺のTOやってくれてる





出会いはちょうど半年前くらい




作ちゃんが店員してるコンビニに俺がたまたま寄っただけ






「一目惚れしました」





って真顔で腕掴まれたあの衝撃は忘れられない





あれよあれよと、メン地下やってることもバレて作ちゃんが俺のヲタクになるまでは早かった





初めて物販で作ちゃん見つけた時はほんとにびっくりした





スタッフに勧められるままにすげえいっぱい買ってて





「よくわかんないけどとりあえず50枚で」ってこれまた真顔で




作ちゃんって俺のツボなの





顔かっこよくてスタイル良いくせにちょっと抜けててポンコツ






そして信じられないくらいに俺ヲタク







作ちゃんのこと思い出してたらボーッとしちゃってたみたいで、並んでくれてた女の子の声で我に返る





「蒼弥くん、一緒にハートつくろう?」




「ん?あぁハートね 作ろっか せーの、」



















〜〜〜





「うい、おつかれそーやん」





「んーゆうともおつかれ」






物販が終わって裏に引っ込んだ





結局作ちゃんは現れなかった






「連絡した?」






「今した」





連絡先の交換は御法度なんだけど
同性っていうのと圧倒的な売上から
作ちゃんだけOKでた



いつもなら秒で既読つくのに、




「心配そうな顔してる笑」





「だって、いつもと違うんだもん」







衣装から着替えて帰る準備が終わった頃にもう一度トークを開いても既読はついていなかった

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作者名:あいと | 作成日時:2022年9月29日 23時

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