ホンキス*2 nino (ページ6)

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41.愛されキャラページ6

「アイツ、変でしょ？(笑)」

「ちょっと、雅紀！変なんて…」

「えー(笑)Aちゃん、変だよね？アイツ(笑)」

「は、はぁ…」

私が気まずいかもなんて思ってたのが、恥ずかしくなるくらいに
相葉さんも彼女さんも
二宮さんが出て行った後すぐに声を掛けてくれる。

「変だけど、まあ、いいやつ(笑)」

「…ニノさんのことが大好きなくせに(笑)」

雅紀はね、ニノがニノがって、ニノさんの話ばっかりするの(笑)
そう言ってすねたフリをする彼女さんも楽しそうで

「だってアイツさ？この前ひどいんだぜ？」

そう言って二宮さんが過去相葉さんに仕掛けたいたずらの数々と
何かと言われる「アナタ、ばか？」っていうパッケージについて熱く語った(笑)

「オレのことをさ？『ばか？』って言って、コントみたいにきれいに落として笑いを取るんだから、ひどくね？」

二宮さん、愛されてるんだなって
相葉さんの顔を見てれば、わかっちゃう。

ひどくね？って言いながらも凄く優しい顔で
いい関係なんだなって、思っちゃった。

「……ワタシのばか？は、愛のあるばか、ですよ？(笑)」

引き戸が開いて、二宮さんが、立ったままにやーって悪そうな顔で笑ってる。

相葉さんが、彼女さんの背中にささーっと隠れた(笑)
片手にビールジョッキを持ったまま。

その頭を軽くこつんとして、それから私の隣に戻ってくる。

「よいしょ、お待たせ(笑)」

近いって。
さっきよりもきゅうきゅうとつめて私の隣に腰をかけた。

腕まくりをしてるから
さっきよりも布一枚分少なく二宮さんの体温を感じてしまいそう。
実質の温度なんか、きっと変わらないのに。

そんなちょっとしたことに
ざわざわ、ざわざわと心臓が反応しちゃうんだ。

「オレら、帰るわ」

相葉さんが急に彼女の腕をとって立ち上がる。
低くつるされた照明に頭をぶつけそうになりながら個室を出ようとしてた。

え？
急に？

「はい、またねー。あ、これ！宜しくお願いしまーす(笑)」

急ぐ相葉さんを引き止めて伝票を握らせた二宮さん。
何にも突っ込まなくてそれを受け取る相葉さん。

「ご、ごちそうさま、です」

そういうのが精一杯の私。
相葉さんに引っ張られながらドアまで行った彼女はにっこりと笑って
ぺこりと頭を下げる。

急に4人から二人になった部屋は
そんなに大きな声をだしてはしゃいでいたわけじゃないのに

急に静かになった気が、する。