ホンキス*2 nino (ページ5)

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40.ツレ… ページ5

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なにやってんだろ、私は。

目の前にカップル。
まあ、合コンの話題が彼女さんに何かを感じさせてしまったようで
ラブラブってほど、いちゃいちゃされないのが、楽といえば楽。

隣には二宮さん。
いつもは鉄板という結構な距離での問い面だけど。
今は、その、ねぇ。

肘が触れてるんですよ。
触れあっちゃってるん、ですよ？

何をしているんだろ、私。

「ワタクシ、お手洗い(笑)」

すっと触れてた肘が軽くなって、二宮さんが立ち上がった。

おいおいおい…。
出会って３０分ほどの知り合いの知り合いカップルとここに残されるの？
居酒屋の個室に？

トイレは生理現象だけどさー。

ぶつぶつと口が動いていたのかも知れない。
ここに残される気まずさに二宮さんが、気を使ってくれたのかも。

「Aちゃん、連れションしたい？(笑)」

笑いながら二宮さんは、そんなことを言う。
気を使うならもっと違う言い方があるでしょ。

笑ってるんだから。
大して気の利いたコメントじゃ、ありませんからね？
会社の上司部下なら、セクハラですからね？

「……しないですよ」

トイレに付いていってどうするの。
女子中学生じゃあるまいし。
ってか、二宮さんは、男子だし。

「ふはっ(笑)残念。では、行ってきます(笑)」

なにが残念なんですか……。

ちょっとだけ、個室を出てった二宮さんの背中を目が追っていた。

うん、まあ…。
シャツの袖を捲り上げてる後姿ってのも…。まあ、ね。

かっこいいなと、思ってしまう訳で。

酔ってんのかなぁ。

「……なにに、酔ってんのよ」

アルコールにってことに、しておきたい、かも。