Can you keep it secret? 4 (ページ4)

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ザッ

ザッ

ザッ

ザッ

足に響かないようにか、ゆっくり丁寧に運んでくれる小瀧くん

字も汚いし、
声も大きいし、
ガサツに見えるけど…笑

本当はとっても優しくて、

友達思いで…

大阪から来て不安がってたお兄ちゃんに、誰よりも早く

「このクラス、2人で関西色に染めようぜー！」

なんて声掛けてくれて、

休んだら

「いるやろ？」ってすぐノート見せてくれて…

お兄ちゃんと兄妹ってバレた時も、

永瀬兄妹！！！！って優しく明るく受け入れてくれた

「ありがとう、小瀧くん…」

望「ん〜？

ええよええよ、Aちゃん軽いし笑
筋トレならんかったわ笑」

「それは…ごめん…？、」

望「それにさ、廉に…お兄ちゃんに頼まれとるんよ」

「お兄ちゃん？？」

望「もし俺がおらん時、Aに何かあったら頼むな、って。
あと、理由は言えんけど、平野が近づいてたら遠ざけてって」

「平野くん…？」

望「まぁ、平野のこと俺はまだよく知らんし、知らん人のこと悪く扱うのは嫌やけどさ、Aちゃんさっき嫌がってたから。
泣きそうやったやろ？

だからさ、ここは俺の出番かなーって

授業もサボれるしな！笑笑」

「ありがとう、小瀧くん…」

望「おう。」

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この広い学校。

グラウンドから保健室までの長い距離、

小瀧くんは文句1つ言わないで、優しく運んでくれた

香織「小瀧くんありがとうね、授業戻っていいわよ」

望「せんせ〜そんなこと言わんとってよ！
こんな涼しいとこ１回入ったらもう戻りたないし！」

香織「気持ちはわかるけど…笑
Aちゃんの手当は任せて。さ、頑張っておいで〜」

望「まじか〜
もうちょいサボれる思ったのになぁ…

じゃあな、Aちゃん、安静にしときや
廉には俺から言うとくわ」

「ありがとう、小瀧くん」

香織先生に促され、小瀧くんは渋々グラウンドに戻って行った

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