Can you keep it secret? 4 (ページ3)

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「いったぁ…」

日頃から運動不足な上に、
考えごとして出遅れて、焦った私は

コーナーで見事に転けた。

右足を捻(ひね)ってコケて、

スライディングで両膝ずるむけ。

高校生でこの怪我はキツい…

「Aっ！！！！！！！」

ゴールの方から勢いよく私の名前を呼んで誰かが走ってきてくれて

顔をあげると

「ひっ、、ら、くん、、」

平野くん…

平「大丈夫？じゃないよな？
足捻ったか？右足？左足？」

「えっ、あ…」

なんか…見覚えのある光景…

じゃなくて、

「おにぃ、ちゃ、、」

お兄ちゃんは？

どこ、お兄ちゃん、

さっきまで居たはずのゴール付近には、お兄ちゃんの姿はない

平「っ永瀬なら、先生に頼まれて俺らの水筒取りに行ったっ！

それより、早く冷やさないと…立てるか？
膝も消毒しないと」

「だ、大丈夫だから…」

望「Aちゃん！大丈夫？」

「あ、小瀧くん…」

平「保健室行こう」

「えっ、あ…

いたっ！！！！」

平「あっ！ごめっ、！」

平野くんに手を掴まれて、勢いよく立ったけど、
右足に激痛が走る

「や、めて…」

咄嗟に平野くんの手を振り払う

平「ごめん、痛かったよな、歩けないならオレが連れてくから」

「え、そうじゃな、」

よろよろとした状態から、平野くんに抱えられそうになる

望「あーまってまって。

オレが連れてくから。大丈夫、な、Aちゃん」

「え？」

望「ごめんな、平野。俺筋トレハマっとってさ。
ここから保健室やろ？けっこう距離あるから、Aちゃんお姫様抱っこして行ったら結構良い腕のトレーニングになるわ！」

小瀧くんが筋トレが好きかは知らないけど、平野くんよりかは小瀧くんの方が良い…

「じゃあ…お願い…」

望「おう、任せとけ〜」

という返事と共に、サッと小瀧くんに抱えられる

望「せんせーーーー！！
Aちゃん、怪我してるからオレ保健室連れていくなぁーー！」

先生「頼んだー！」

耳元で大きな声で響く小瀧くんの声。

平野くんの方は見れなくて

平野くんが今どんな表情をしてるのかは分からなかった

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