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「…これで満足ですか？」
そう囁かれ思わず肩を揺らす。突然背中から抱き締められて、心臓のバクバクが止まらない。え、何、どういうこと、これ。
肩に乗せられた顎、私の頬に寄せられる恵の顔。身体からどんどん力が抜けていくのを感じる。
腹に回された腕は私をガッチリとホールドしていた。恵の顔が見えないから、余計に真意が分からない。息が詰まって、手から部屋の鍵が滑り落ちていく。
カランと響く音。しかし耳元で感じるのは恵の息遣い。離れてくれる気配がなくて、力の入らない指先で恵の手を剥がそうとする。が、力が籠ったそれはビクともしなかった。
「足りないって顔したのあんただろ」
片手だけ外し、目の前のドアに肘をつく恵。もう片方の腕を腰に添えたまま体勢を変えた恵の表情がやっと見えて、息が止まりそうになる。至近距離で真っ直ぐに私を射抜く熱を帯びた瞳。その目はまるで＿＿＿
「…部屋、戻ってください」
その紺色に意識を奪われている最中。ふっと視線を逸らした恵が、落ちている鍵を手渡してくる。それから私と一度も目を合わせることなく恵は今度こそ立ち去っていった。
何だったの、さっきのアレは。未だうるさく音を立てる心臓と熱くなっていく頬。冷たい鍵を握りしめたまま、恵の後ろ姿を見送る。
「ｯ〜!!」
恵が見えなくなってから頬を覆いしゃがみこむ。確かに甘えたかったけど、足りないって言ったけど。でもまさか、あんな態度を取られるなんて思っていなかった。
いつも私の言葉なんて意に返さない癖に。幾ら罪悪感があったからって、ここまで。
感じていた疲れなんて吹き飛ぶほど衝撃的な恵の行動。私はそれに頭を奪われて、しばらく動けなかった。
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眠民。_ねむみん。 - 伏黒君推しというわけでは無いのですが、作者様に書くお話が本当に大好きです!!無理しない程度に頑張ってください!応援してます、大好きです!! (11月4日 10時) (
レス) @page16 id: 03ba19f866 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - ぽんかんさん» またまたコメントありがとうございます😭ほぼ現実逃避のために書いている作品なので私も生きている限り書き続けたいと思っております！伏黒くんと並べるほど好きだと言って頂けて…嬉しくてないてしまいます、これからもよろしくお願いします♡ (9月3日 0時) (レス) id: 97c232aa64 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんかん(プロフ) - 本編で永遠にくっつきそうでくっつかない距離感を愛でたい趣旨のコメントをした者です！本編がどうなろうとこちらは永遠にこの世が終わるその時まで連載していたらいいなと思います！！！！応援してます大好きです！！伏黒恵と同じくらい作者さんのお話が大好きです！ (9月1日 22時) (レス) @page15 id: f2701b6134 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - さくらさん» どちらもお読み頂けて嬉しいです💭恵くんと夢の国！ぜひ書かせて頂きます、素敵なリクエストありがとうございますт т ❤︎ (8月29日 22時) (レス) id: 97c232aa64 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 本編の方もこちらの方も愛読させてもらってます！☺️あのもしネタが切れたらでいいのですが「ディズニーランドに行ってみた」って感じのんもみたいです〜恵君とディズニー行きたいだけでs((殴これからも読みます！更新頑張ってください‼️ (8月28日 23時) (レス) id: b75e9c1e96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2023年8月27日 19時
