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目が覚めた途端、若干の気持ち悪さに襲われる。あれ、私お酒飲んでどうしたんだっけ。ゆっくりと上体を起こし、昨日の記憶を遡る。確か、恵の部屋に行って恵に抱きついて…いや、あれは夢か。てことはずっと寝てたのかな。
何度か瞬きをして気付く。ここ、私の部屋じゃない。気付いた瞬間に全身から冷や汗が吹き出して、咄嗟に辺りを見回した。絶対ここ恵の部屋だ。あれ夢じゃなかったんだ。
一気に血の気が引いていく。やばいやばい、未成年飲酒した挙句後輩の、しかも男の子の部屋に突入して不貞を………本格的に捕まる未来が見えるよどうしよう。自首したほうが罪軽くなるかななんて思っていれば、キッチンから恵が現れた。
「め、恵、あの…」
「まずは水、飲んでください」
寝不足なのか顔色の悪い恵が水の入ったコップをテーブルの上に置く。ありがとうございます、と小さくお礼を言ってベッドから降り、水を頂く。流石の私もこのやらかしには泣きそうだ。酒は飲んでも呑まれるなっていうけど正にその通りである。
コップの水を飲み干して、そのまま俯いた。怖くて恵の顔を見れない。暫く重たい沈黙が流れ、秒針のカチカチとした規則的な音だけが部屋の中に響いていた。
「…説明」
「えっと…お酒を飲んでみようかと…思い立って…」
「それで？」
案外美味しくてそのまま飲んでたら、気付いたら酔っ払っていた。気分が異様に良くなって勢いで恵に会いに行き、犯行に及んだという訳である。
「酒は二十歳になってから」
「はい」
「以上です、帰ってください」
その圧の籠った言葉に、逃げるように部屋を出る。ドアを閉めようとした瞬間、あっと思い立ってもう一度恵を振り返る。
「…私たち、流石にしてないよね」
「してねぇよ」
「ハイ、すみませんでした」
食い気味のその答えに早口で謝ってそのままドアを閉じた。そりゃあ怒る。幾ら恵が優しくても怒るに決まってる。あまりの申し訳なさに泣き出しそうだった。
どうしよう、明日から。こんなんじゃ恥ずかしくて顔も合わせられないよ。撃沈した私のメンタルは、珍しく一週間程立ち直らなかった。
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眠民。_ねむみん。 - 伏黒君推しというわけでは無いのですが、作者様に書くお話が本当に大好きです!!無理しない程度に頑張ってください!応援してます、大好きです!! (11月4日 10時) (
レス) @page16 id: 03ba19f866 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - ぽんかんさん» またまたコメントありがとうございます😭ほぼ現実逃避のために書いている作品なので私も生きている限り書き続けたいと思っております！伏黒くんと並べるほど好きだと言って頂けて…嬉しくてないてしまいます、これからもよろしくお願いします♡ (9月3日 0時) (レス) id: 97c232aa64 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんかん(プロフ) - 本編で永遠にくっつきそうでくっつかない距離感を愛でたい趣旨のコメントをした者です！本編がどうなろうとこちらは永遠にこの世が終わるその時まで連載していたらいいなと思います！！！！応援してます大好きです！！伏黒恵と同じくらい作者さんのお話が大好きです！ (9月1日 22時) (レス) @page15 id: f2701b6134 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - さくらさん» どちらもお読み頂けて嬉しいです💭恵くんと夢の国！ぜひ書かせて頂きます、素敵なリクエストありがとうございますт т ❤︎ (8月29日 22時) (レス) id: 97c232aa64 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 本編の方もこちらの方も愛読させてもらってます！☺️あのもしネタが切れたらでいいのですが「ディズニーランドに行ってみた」って感じのんもみたいです〜恵君とディズニー行きたいだけでs((殴これからも読みます！更新頑張ってください‼️ (8月28日 23時) (レス) id: b75e9c1e96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2023年8月27日 19時
