●それでも、生きる(青赤×黄) ページ25
げんた・ちゃか×しず
・ましろ様リクエスト
・notリアル設定(長男:閑也、次男:海斗、三男:元太)
※今回のお話は、全て閑也くん視点で進みます。
※やや暗めのお話です。閲覧の際は、ご注意ください。
まぶたの向こうで、アラームの音が鳴り響く。目を開けると部屋の中はまだ真っ暗で、俺は手探りで電気のリモコンをつかんだ。
閑「…元太、ちょっと待ってな。」
急に明るくなった室内に目を細めながら、酸素の数値を確認する。けいれん発作に襲われる弟のそばに膝をついて、俺は吸引器を準備した。
閑「……よしよし、よく頑張った。」
しばらくして、発作の落ち着いた弟の頭をそっとなでる。何気なく部屋の時計を見ると、まだ日付が変わったばかりの時間だった。
こうして夜中に飛び起きるのは、もはや日常になりつつある。
下の弟の元太は、赤ちゃんの頃に心臓の病気で一時心肺停止になったせいで脳に障がいが残った。ほぼ寝たきりの状態で、さっきみたいなけいれん発作をよく起こす。
発作の間は意識を失って痰とか唾液を喉につまらせてしまうから、深夜だろうとなんだろうと吸引と呼吸の管理が欠かせない。だから、こうして眠りが中断されることにも俺はすっかり慣れっこだった。
「……ぅ、うー」
閑「海斗…。ごめんな、起こしちゃったな。」
小さなうめき声のした方を見れば、上の弟の海斗がじっとこっちを見ていた。
海斗はすごく優しい子で、元太が発作を起こす度にこうしてすぐに目を覚ます。海斗自身も脳性麻痺を抱えていて元太のお世話はできないけれど、弟を見守る目にはいつでもお兄ちゃんの優しさがにじんでいた。
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おさと(プロフ) - ましろさん» ましろ様、こんばんは!なんて嬉しいお言葉…!本当に、本当にありがとうございます😭相変わらずダメダメな作者ですが、今後ともよろしくお願いいたします。 (2022年10月9日 18時) (レス) id: d4db3ebcdb (このIDを非表示/違反報告)
ましろ - おさと様、本当に本当にありがとうございます!とってもとっても素敵です😭拙いリクをこんなにも素晴らしいお話にしていただけて感無量です...おさと様と出会えて作品を読ませていただけて幸せです...これからも作品を本当に楽しみにしています!大好きです!! (2022年10月8日 21時) (レス) @page25 id: 7d488f5410 (このIDを非表示/違反報告)
おさと(プロフ) - ぺえさん» ぺえ様、今回も素敵なリクエストをありがとうございました!いつもコメントありがとうございます。本当に励みになります😭よければぜひ、今後もお付き合いいただければ嬉しいです! (2022年10月5日 22時) (レス) id: 31d1894405 (このIDを非表示/違反報告)
ぺえ(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました!!おさと様の作品ほんとに大好きなので、これからも更新楽しみにしてます! (2022年10月4日 21時) (レス) @page24 id: 8c7e5fe0be (このIDを非表示/違反報告)
おさと(プロフ) - 〇〇さん» ○○様、コメントありがとうございます!嬉しすぎて、リアルに泣いてます😭良い実習となるよう、また目標のご職業に就けるよう心から応援しております!どうかお体に気をつけて頑張ってください!! (2022年10月1日 18時) (レス) id: 31d1894405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おさと | 作成日時:2022年9月24日 20時