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誓の本音 ページ16

NOside


A「……え?」

誓の本丸に新しくきた女刀剣、白桜A。
彼女は誓の自室でとんでもないことを主である誓に言われてしまった。


誓「だから、出陣も演練も遠征も。駄目!行かせません!」


初めてのおつかいに行こうとする娘を大反対する父のようだと、この時燭台切光忠は思った。


燭「…ねぇ、誓。1回くらいいいんじゃないかな?Aちゃんだって、こう言ってるし…。」




誓「あ”?」




「「ヒッ」」



A「あ、あの。理由を聞いてもいいですか?」


勇気をふりしぼり、燭台切光忠をギロリと睨んでいる誓に、Aは問いかけた。



誓「…心配だから。」




A「えっ?」




誓「心!配!だ!か!ら!」




A「せ、誓さんの刀に対する気持ちも分かります。誓さんは優しいですから。」






誓「鼻血出そう」






燭「やめて」






A「でも!私だって刀!皆さんのように誓さんを守りたいんです!敵の1人や2人、軽々と倒せるようにならなければならないんです!」









誓「う”る”せぇ”よ”!!!!」






A「ヒッ、ご、ごめんなさい!」






燭「誓!落ち着いて!何してるの!」






誓「ねぇ、A。」





A「ヒャッ、ひゃい!」


Aは誓からの初めての呼び捨てに、動揺を隠しきれなかった





A「(いつもの誓さんの目じゃない!怖い!)」






誓「僕はね、Aが思っているよりずっとAが大切なんだ。本丸にいる全ての刀を、僕は大切な存在だと思ってる。けどね、」





誓「Aに対する気持ちと皆に対する気持ちは違う」









誓「Aに惚れちゃった。」







燭「!」







A「ファ!?」








誓「こんなに愛おしいと感じたのは初めてだ。きっといつか、この気持ちは狂気的なものになってしまうだろう。」








誓「ねぇ、ねぇA。お願い。」






“僕から離れないで、僕以外と関わらないで”


その言葉には、既に狂気的なものが含まれていたのだろう。







でもその言葉は、。今まで親、友達には一度も言ったことのない、嘘偽りのない、誓の本音だった。









目に涙を浮かべ、骨が折れそうな程、強く強く強く強くAの腰を抱き締める誓を、









1振の刀剣男士は拳を握り締め、俯き、









もう1振の女刀剣は、頭をそっと撫でる事しか出来なかった。

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舞美(プロフ) - ニヤニヤが止まることをしらない…。面白すぎますこの小説っ! (2018年4月18日 17時) (レス) id: 255c96dc1d (このIDを非表示/違反報告)
凜@二次元らぶ(プロフ) - 千本桜さん» はい!頑張りますね!ありがとうございます (2018年3月26日 8時) (レス) id: b9177551f3 (このIDを非表示/違反報告)
千本桜(プロフ) - 凄く面白かったです!これからも更新頑張ってください!応援してます!(*´ω`*) (2018年3月25日 23時) (レス) id: e733f5adaf (このIDを非表示/違反報告)
凜@二次元らぶ(プロフ) - 夜月鬼哭さん» そう言っていただけてとても嬉しいです!頑張りますね! (2018年3月23日 7時) (レス) id: b9177551f3 (このIDを非表示/違反報告)
夜月鬼哭(プロフ) - いつも楽しみに待っています。更新頑張って下さい! (2018年3月22日 20時) (レス) id: 1525fd59b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凜@二次元らぶ | 作成日時:2018年2月10日 15時

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