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「沖田さん、これ銀時のところに届けにいってくれませんか?」
そういって私が渡したのは、パックにつめて、袋にいれた団子。3本だけいれて、それを沖田さんに差し出した。隊服をあおぎながら私を見て、「旦那に?」と不思議そうに頭をかしげる。
「旦那とは知り合いなんですかィ」
「昔仲良かったんだよ。でもね、店に来てくれないの」
「また来るように行っときまさァ」
「うん、ありがとうね」
「んじゃぁ土方にツケといてくだせェ」と沖田さんは言い残し、体を翻して帰っていく。その背中に「ありがとうございました」と叫んだ。客足が少なくなってくる時間だ。店の奥に行って、涼む。一口お茶を飲んで、ハァァァアと大きなため息を吐いた。
今からまだ、一時間ほどは休憩が出来る。髪の毛を1つに束ね直して、メイクもし直して、よし。バッチリだ。
そのとき、店長が私を呼ぶ声が聞こえた。
「Aちゃーん!」
「はーい!」
「今日、知り合いから差し入れが入ってね。ロールケーキ、Aちゃんも食べないかい?」
「わぁ、おいしそう…………!」
食べますと言い、かぶりつくようにロールケーキを口に含んでいく。その様子に店長も苦笑していた。中にはフルーツも入っていてとても満足できるそんなロールケーキだった。
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kaya(プロフ) - いえいえ!これからも楽しみにしてます!リアルの方との兼ね合いも含め、頑張って下さいね! (2018年7月24日 16時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
希々杏(プロフ) - kayaさん» ありがとうございます。ここではあまりネタバレできないのですが、夢主は死んだことを知らないのです。更新マチマチで申し訳ないですが、後から分かるようになってきます。また何かありましたらコメントよろしくお願いします! (2018年7月24日 7時) (レス) id: 0f241632b6 (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - すごく不思議なお話ですね。夢主ちゃんは自分が死んだって自覚してるんですか?そこがすごく自分の中で曖昧で...「繋いでやる」等っていう台詞もあったので、沖田君も夢主ちゃんもわかってるんだろう、程度に思ってるんです。実際のとこどうなんでしょうか? (2018年7月23日 21時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:希々杏 | 作成日時:2018年7月5日 18時