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「Aが昔日記を書いていたノートだ。そしてこのノートで、Aと会話ができる」
「・・・・・!」
「A・・・・? 誰アルか、それ」
硬直して口をあけたまま固まる俺に、二人は気づいたようだ。俺と同じように驚いている。神楽は「あの美人の人アルか」とぼそりと呟きノートを見ていた。
ヅラはそのノートを机の上においた。俺もそのノートをじっと見つめる。特に変わった様子はなく、死んだアイツと話せるような、そんな魔法の力は一見、このノートにはなさそうだ。まだまだ信じがたい状態におかれている俺は、恐る恐るそのノートに手を触れてみる。最初は人差し指でつっつくように。それから何度か指一本で触れて、何もないことを確かめてからようやく右手でノートを開いた。
そこには、ヅラが書いたであろう字で、『エリザベスが可愛いぞ』の一言だけが書かれてあった。ヅラが書いただけじゃないか。
Aは、エリザベスの存在なんぞ知らないだろうし、これのどこが・・・・と思ったが。
その『エリザベス可愛いぞ』の下には、確信をもって言える。
Aの字だ。アイツの字で、『新しい友達ができたんだね!よかったね』そう書かれていた。
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kaya(プロフ) - いえいえ!これからも楽しみにしてます!リアルの方との兼ね合いも含め、頑張って下さいね! (2018年7月24日 16時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
希々杏(プロフ) - kayaさん» ありがとうございます。ここではあまりネタバレできないのですが、夢主は死んだことを知らないのです。更新マチマチで申し訳ないですが、後から分かるようになってきます。また何かありましたらコメントよろしくお願いします! (2018年7月24日 7時) (レス) id: 0f241632b6 (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - すごく不思議なお話ですね。夢主ちゃんは自分が死んだって自覚してるんですか?そこがすごく自分の中で曖昧で...「繋いでやる」等っていう台詞もあったので、沖田君も夢主ちゃんもわかってるんだろう、程度に思ってるんです。実際のとこどうなんでしょうか? (2018年7月23日 21時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:希々杏 | 作成日時:2018年7月5日 18時