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壁際へ追い込まれ、
友人に襲われている後輩の姿。
感じてるか感じてないとか会話も聞いた。
そんな光景を安吾はどうするべきか。
｢安吾これには｣
｢ここまで進めとは言っていません。
聞いても見てませんよしかし僕は見た！！｣
｢一寸何言ってるのさ安吾！！｣
空気のように立ち去りたいという一心の安吾の頭は混乱気味である。太宰は必死になって弁解をしようと試みる。
｢話に成りません僕はもう行きま｣
｢それは此方の台詞だよ…！｣
｢離してください太宰君！！｣
一度決めたことはキッパリこなす頭の硬い眼鏡の友人に頭を抱えながらも肩を押さえて止める太宰。
ギャーギャー上司の言い合う声に溜め息をつく。
助け船はAであった。
『坂口さん聞いてください。』
ぎこちなく首を動かし声の主の方へ向く二人。
襲われかけていた後輩は呆れの色を顔に浮かべながら腕を組んでいた。
『彼と今はそういう関係では有りません。
承知の上で遣られたことですから。
落ち着いて下さい。』
｢Aちゃんの云う通り、
早とちりは…＿＿今なんて｣
｢Aさんが認め…え……？｣
可笑しい。
目を見開かれるような反応されるだなんて。
変な事は云っていない筈だと本人は自らの発言を見直す。
”今は”そんな関係じゃない。
＿＿承知の上で遣られたことですから。
……ん。
何か云ったか私。
唖然とする太宰の肩へ重みのある手を置き安吾は一言。
｢太宰君、今度彼処で詳しい
安吾の脳内は思考回路が壊れかけていた。
何故A君が関係を｢今は｣と付け加えていたのか。
答えは簡単太宰君が手を出したからだ。
尋問し、どの答えでも終いには張り倒してやろうというアバウトな指針を固く胸に刻んだ。
この眼鏡上司、
安吾は信じたくなかったのである。
｢…行っちゃっ…た。｣
我に返る太宰が遠く成り行く安吾の背中を見つめる。
暫くしてから目をAへ戻した。
本人は今の発言が無意識だったようで眉をひそめ、思考に没頭しているようだ。
此れもう有りなの？
そう想って良いってことなの？
ちなみに一番混乱していたのは太宰であった。
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米粉めこ - 完結おめでとうございます！とても面白くて一気読みしました！ (11月29日 2時) (
レス) @page50 id: 29094487c6 (このIDを非表示/違反報告)
つくも(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2021年12月20日 16時) (レス) @page50 id: 3b5cd0d846 (このIDを非表示/違反報告)
amane(プロフ) - 一気読みしました。とても面白かったです！完結おめでとうございます。 (2021年12月20日 1時) (レス) @page50 id: 9f53b410f9 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！読んでいてとても楽しかったです！！！ (2021年12月17日 6時) (レス) id: b0014f1469 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2021年12月16日 8時) (レス) @page50 id: 813026887d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白氷 | 作成日時：2021年10月1日 22時
