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そのままの状況で数秒。
先に動いたのは幹部であった。
｢君は私に撃ち抜かれるとは考えないの？｣
『何時死んでも可笑しくない世界だということを貴方は知っているはずですが？
…貴方こそ撃ち抜かれると考えないんですか。』
｢君 に 殺 さ れ る のなら最高さ。｣
ゾッと恍惚染みた笑みをする幹部。
銃は既に彼の手には無く、
私だけが彼に狙いを定めていた。
…この男は可笑しい。
｢あれぇ？下ろしちゃうの？｣
『仕事が先です。貴方も忙しいのでしょう。』
付き合うのはここまでだ。
銃を腰へ戻し、PCへと向き直る。
その向き直る瞬間に幹部が笑っているとは知らずに。
仕事を再開しようとキーボードに指を添えたときだった。
『……っ』
後ろから手を回され、
何か生暖かいものが私を覆った。
思わず体が固まる。
鳥肌が駆け巡る。
息を止めてしまう。
｢ふふ…っ、可愛い。｣
幹部によって椅子に座る私は後ろから抱き締められていたのだ。
『っ……か、幹部…。』
自分の声が震えているのが判る。
何をして…。
…思考回路がほとんどショートしていた。
今までにない体感だったから。
幹部は私の首につぅ……っと指先で触れるか、触れないかの距離でなぞった。その体温の低さと触れる感覚に声が出そうになる。
｢感度良いねぇ。
もしかして、初めてだったり？｣
『な訳ありませんよ。仕事上されたことありますから…。』
｢……ふぅん。｣
愉快そうな彼の声色はつまらなそうな色へ変えた。
『さっさと離れてくれませんか。』
仕事が終わらない。
この幹部が邪魔ばかりしてくる。
そんな苛立ちが湧いて、声も鋭くなった。
｢…私が喜んで離れると思うのかい？｣
＿＿ 冷たい声が耳元で囁いた。
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米粉めこ - 完結おめでとうございます！とても面白くて一気読みしました！ (11月29日 2時) (
レス) @page50 id: 29094487c6 (このIDを非表示/違反報告)
つくも(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2021年12月20日 16時) (レス) @page50 id: 3b5cd0d846 (このIDを非表示/違反報告)
amane(プロフ) - 一気読みしました。とても面白かったです！完結おめでとうございます。 (2021年12月20日 1時) (レス) @page50 id: 9f53b410f9 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！読んでいてとても楽しかったです！！！ (2021年12月17日 6時) (レス) id: b0014f1469 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2021年12月16日 8時) (レス) @page50 id: 813026887d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白氷 | 作成日時：2021年10月1日 22時
