【文スト】女だなんて聞いてない。

#48 ページ48

”何時も先頭に立っていて…”






……あぁ。






”傍に居ないと、
私が気が気でない人”






……あぁ！





酔いのせいだ。

穴があったら本気で入りたい。





｢教えてよ｣




うきうきと声を弾ませて問う彼。
今だけは憎い。



判ってるんですよね。

私の気持ち。












何時も、


目を放せば自由奔放で、



気づけば一緒になって川へ入 水するし、









落ち着いて居られない。





そんな貴方が








『……好、…き…です…』





｢顔をあげて、もう一度はっきりと｣











鬼か。

一生に一度の告白してるんだぞ。




やや自棄になって顔をあげた。
どうなってもいいや。もう。







『私は、貴方が好きですッ、』









云ってから高鳴る熱でやられそうになった。




私死ぬんじゃないか？この心拍数。
現実とは思えない。






あーあ、もう。


真っ赤だよほら幹部さんよ。



余裕無さそうな表情ですよ。







彼はひんやりとした、

何時もの細長い指を頬に滑らせて










｢よくできました｣



















＿＿＿＿愛してる。
















……貴方には、

やっぱり勝てない。
















唇に柔らかな温もりを受け取った。

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