【文スト】双黒の育て方。

勉学の教え方 ページ3

首領からは何が原因で二人が幼くなったのかは知らされていない。

つまり貴方には企業秘密だそうです。




その首領からの身体の退化だけではなく、脳の方にまで影響が及んでいるから念の為に学力を養っておいて欲しいという要望があります。




取り敢えず暇そうな二人を広い家の中で探し捕まえて机と椅子を用意しましょう。

こっそり逃げようとする中也君と太宰君にはオレンジジュースでも飲ませておきましょう。大人しくなります。



貴方は二人の前で筆記用具とワークを差し出しました。









｢こんなんやりたくねぇ……。｣



｢難関高校合格…ってこれ完全に受験生向けじゃないかい？｣









勿論勉学に関しては余り良い顔はしません。

大体子供とはそんなものです。



そもそも彼等は勉学を毎日していたかさえ貴方は過去の事は分からないですからこの反応は不安になります。






…どうやら苦い顔をしてワークをパラパラと捲り面倒臭いという言葉まで呟いてますね。






其処でこほんと咳き込んで、

魔法の言葉。








『頑張ったらご褒美あげる。』









＿＿＿｢｢やる。｣｣









なんと息ピッタリ。
双黒(阿吽)の呼吸ですね。



真顔でキランっと効果音が付いたように聞こえました。






二人はそのまま筆記用具からシャーペンと消しゴムを出して物凄い熱意をワークの問題にぶつけ始めました。

そして早速









｢なんだよこの規則性。｣


｢中也はどう思うかい？｣


｢パネルの動かす動作と回数が鍵だと思う。
手前は？｣


｢成る程ね、
其処へPのパネルが＿＿｣









苦戦していますね。

悩める二人が相談しあっています。


今だけでしょう。
こうして仲良く真剣に話しているのは。



それは貴方のご褒美が欲しくて堪らないんですよ。







…少し席を外して別の教材探しでもしましょうか。





あとご褒美でも考えておきましょう。





平均一週間はかかる難問ばっかりですから時間の余裕があるでしょうね。









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3時間後に二人がこの難問ワークが解け終わるだなんて貴方は何も知り得ません。

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