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『この生活がまだ続くとか……』
「『地獄』」
入れ替わった二人は声を揃えて机に突っ伏します。
時刻は2日目の朝です。
精神的に死にかけています。
突っ伏す輩の机に頬杖を突く太宰君は溜め息をひたすら溢しています。
溜め息は此方が吐きたいですね。
「僕も厭だよ、
嫌いな中也がAだし。
嫌がらせをするにも、
Aの身体の中也だし…。」
『手前のせいでより厄介な事になってんだから辞めろや』
「う…その声でその口調辞めて。」
貴方も中也君はお互いの身体を太宰君から守るのに細心の注意を払い続けています。
犯人である梶井をどう締めようか思考を練る間もありません。
然し太宰君も複雑な心境です。
もはや苛立ちさえ感じます。
でも貴方は一つ新たな発見です。
「中也君の顔が常に確認できるの新鮮だよね。」
手鏡を取り出して中也君である貴方が興味深く顔を確認しています。
その表情といったら。
”こんな表情する俺が気持ち悪ぃのに可愛い。
嗚呼糞、複雑過ぎるだろ……ッ早く戻ってAの顔が見たい。”
中也君が独りで昂る感情と思考をひたすら殺します。
一方太宰君は幾度目の壊れが来ました。
「中也の顔が柔らかすぎて殴りたい衝動に襲われるんだけどどうすればいいかな殴ったらA痛いもんね矢張殴れない」
『早口で云うな。
聞き取りにくいし気持ち悪ぃ…口塞いどけよ…。』
蔑むような瞳を中身が中也君の貴方がしています。
貴方の容姿、
声にすかさず太宰君は心が抉れますね。
おや……胸を押さえつつ。
かつ嬉しそうに
怪しい光を目に宿らせながら中也君に向けます。
口許は弧を描き歪んでいます。
「ねぇ……もっと言ってくれる?」
ヤバイですね、かなり不味いです。
中也君がドン引きです。
正直貴方も引いています。
其処で今の身体の出番です。
便利ですね、
元の身体より物理的な力が強いんですもの。
軽く手首を回して、
素早くデンジャラスな太宰君の項へ
___ストンッ!
『Aナイス』
気絶した太宰君をソファへ寝かせましょう。
精神的にも追い詰められた三名。
思考の末に貴方が導きだしたものは
「……直談判するしかない…。」
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聖良(プロフ) - 初コメ失礼します。この作品とても好きです。更新頑張ってください。ずっと応援しています。 (2023年1月15日 11時) (レス) @page47 id: 6b3156758f (このIDを非表示/違反報告)
白氷(プロフ) - 三斗(トリップ願望者)さん» ゆっくり更新ですが、気長に待ってくださると嬉しいです…!ショタは永遠です。これからも【双黒の育て方】をよろしくお願い致します! (2022年8月15日 21時) (レス) id: 390407dfce (このIDを非表示/違反報告)
白氷(プロフ) - まるさん» お久しぶりです。なかなか更新できる時間が少なく、更新を滞っていました……全部見直してくれるだなんて本当に嬉しいです。更新気長に待って下さい…! (2022年8月15日 21時) (レス) @page45 id: 390407dfce (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - また更新してほしいです。推しのショタって神ですよね(´∀`*)ウフフ (2022年7月30日 1時) (レス) @page43 id: 50d700a5ed (このIDを非表示/違反報告)
まる - お久しぶりです!最近はなかなか更新の連絡がないので少し心配でした(-_-;) いま、全部見直してきた所なんですが、やっぱり神ですね。死ぬほど神です。更新永遠に待ってます (2022年7月4日 23時) (レス) @page43 id: 5775e80e82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白氷 | 作成日時:2021年10月23日 17時