虹色

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薮side


伊野尾が倒れそうになったのをギリギリ間に合って支える。


薮「大丈夫か？」


伊「や…ぶ……？ゴホッゴホッ…何で…ここに…はぁ…」


薮「お前、生放送中もずっと体調悪かったろ？バレバレだったよ」


伊「嘘…ゴホッゴホッ…ごめ…ゴホッゴホッ」


支えている伊野尾の身体はすごく熱い。


薮「風邪？熱、何度？」


伊「…38.5度…ゴホッ」


薮「お前よくそんなんで生放送耐えれたな」


本当、すごい根性してるよ。


薮「立てる？とりあえず、駐車場行こう」


そう言って伊野尾を立たせてやろうとした。


伊「ゴホッゴホッ…ゴホッゴホッ…はぁ…はぁ…」


その途端、伊野尾が激しく咳き込んでしまい、すごい苦しそうだ。


伊野尾の背中をさすってやり、治まるのを待つ。


すると伊野尾の身体がふらっと俺の方に倒れて来た。


薮「え、伊野尾？聞こえる？伊野尾！？」


固く目を瞑りながら荒い呼吸を繰り返すだけ。


やばいかもな…


俺は急いで伊野尾を背負って車に乗る。


途中で病院に寄って診てもらい、点滴や薬を貰ったりしたけど、伊野尾は全く起きないまま。


心配だから助手席に乗せて、シートを倒してやる。


伊「ゴホッゴホッ…」


途中何度か激しく咳き込んでは、苦しそうに呼吸をする。


大丈夫かよ…


家に着いて、また伊野尾を背負って中に入る。


すぐに俺のベッドに寝かせてやり、楽な格好に着替えさせてやる。


点滴で少しは熱も下がってくれてるみたいだけど、まだ辛そう。


冷却剤などを貼ってやり、俺はリビングに戻った。

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