虹色

風邪 ＊伊野尾＊ ページ7

＊あかりさんリクエスト＊
伊野尾×薮

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薮side


薮「ふぁ〜〜」


昨日早く寝すぎたせいか、今日はやけに早く目が覚めた。


今日はオフだから普段ならもっと、昼前まで寝ているのに、見事に今は6時だ。


何気なくテレビをつける。


するとテレビに見慣れたメンバーが。


そっか、今日は木曜日だから伊野尾のめざましテレビだ。


この時間にテレビなんか全然見ないから伊野尾のめざましテレビを見るのは久しぶりだ。


頑張ってんなー…



しばらく見ていたんだけど、なんか伊野尾の顔色が悪い気がする…


俺の見間違い？こんな事テレビ越しで分かるもん？


でもなんか変なんだよなー…


その曖昧な疑問が確実なものになったのは、伊野尾が立っているのが映された時。


来ているスーツを手でぎゅっと握って、下唇を噛んでいる。


やっぱり、何か我慢してるな…


そう確信してからはテレビを見ていて心配なのが増してくるだけ。


どうしよう、でもマネージャーいるよな…？


…いや迎えに行こう！


心配でいてもたってもいられなくて、めざましが終わる頃に着くように準備をする。


テレビ越しの伊野尾からは辛そうで、無理している事が伝わってくる。


俺は自分の車に乗り、フジテレビに向かう。


フジテレビの駐車場に着いて、少し待つ。


今は8時過ぎだから、打ち合わせか何かをして終わりかな？


もうそろそろかなと思い、局に入り伊野尾のもとへ向かう。


その途中の廊下でフラフラしている人を見つけた。


それは紛れもなく伊野尾で、壁に手をつきながら歩いている。


急いで駆け寄ろうとしたところで、伊野尾の膝がガクンと力が抜けて倒れそうになった。

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