虹色

5 ページ50

高木side


有「本当に時々思い出しちゃうんだ…また殴られるんじゃないかってっ…おれ、こわくてっ…はっ…、ごめっ…迷惑、ばっか、はぁっ…ごめ…」


有岡くんはまた震えだした身体を抑えながら呼吸が速くなっている。


伊「大ちゃんっ！」


咄嗟に伊野尾くんが駆け寄って背中を撫でて落ち着かせてくれた。


有「は…はぁ…ごめ…も、大丈夫…。だいぶ昔の事なのに今だに引きずってるってダサいよね…」


はは、と自嘲気味に笑う有岡くんは悲しそうな顔をする。


薮「ダサくなんかないよ大ちゃん。そりゃそんな事あったんなら誰だって怖いよ。思い出しちゃうよな…ごめんな、今まで気づいてやれなくて…」


有「…っ……」


ぱっと目を見開いてもともと大きい目が更に見開かれる。


伊「俺もごめん。全然気づかなかった。迷惑なんて思うわけないじゃん！もっと頼ってよ！」


八「溜め込む必要ないんだよ、大ちゃん」


そうみんなに言われみるみる有岡くんの目には涙が溜まっていく。


相当溜め込んでたんだなぁ…


有「おれっ、迷惑かもって…うっ…怖くて怖くてしょうがなかったけどっ…言えなくて…うっ…ごめん〜〜っ…」


伊「よしよし〜っ、泣かない泣かない」


今まで溜め込んでいたものを吐き出すようにわんわんと泣きじゃくる有岡くん。


恐怖と不安でしょうがなかったんだよね…


有岡くんはBESTの中では末っ子ポジションだけど、7がいる時はお兄ちゃんだもんね。


年下がいるから俺らにも相談できなかったのかな。


薮「って事で！久々にBEST会でもしますか！」


なんてどうそう繋がったのか分からないけど薮くんの提案にみんないいね、と乗る。


これからは有岡くんが俺らのこと頼ってくれたらいいな。


有岡くんが落ち着いたところでご飯を食べようとみんな準備をする。


我慢しなくていいんだよ、有岡くん。


end.


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
もっちぃさんリクエストありがとうございます(＾_＾)
いかがでしたでしょうか？
だいぶ時間かかってしまいました( ; ; )


それではお話がいっぱいになったので移行したいと思います！
移行先でもよろしくお願いいたします(＞_＜)

この小説の続きへ→←4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す